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ニコ生「安倍首相 VS 山中教授」対談 まとめました

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5月6日の夜に『ニコニコ生放送』で京都大iPS細胞研究所の山中伸弥教授安倍晋三首相がネット通話でやり取りを交わしました。



今後の政府の政策や、それに対する山中教授の考えがよく分かるので、是非動画を観て頂きたいのですが、90分もの動画を観る時間がないという方のために、頑張ってまとめてみました。


先日記事にした児玉龍彦氏と同じ事を言ってます。


コロナ対策は「検査・隔離・追跡」だと。


是非お読みください⬇︎



ニコ生「安倍首相 VS 山中教授」


◆医療問題の質問より

① 行動制限を一部緩和した県と、そうでない県がある事で、却って人々の移動で感染を広げるのでは?

安倍氏 日本は感染収束の方向に向かっているので、緩和する地域においては、これからは博物館や公園などにも行って頂くのは問題ない。

それ以外の地域は、社会経済活動と感染防止を両立させ、段階的に前に進んでいくことになる。

その中でも三密を避けて注意していってもらい、大きなイベントや県をまたぐ移動も避けて頂きたい。

② PCR検査の実施の少なさについて。数値目標は?唾液を使った検査の活用は?

安倍氏 医師が必要と判断すればPCR検査は受けられるようにしなくてはならない。

2万まで拡大してそれを活用できる体制を作っていかないといけない。

東京には、目詰まりがあるのは確か。

唾液を使った検査については、使えるものはどんどん使っていきたい。抗原検査も実用化の方向。あらゆる手法を用いて実態をしっかり把握していきたい。

山中氏 今後、経済を再開していく鍵は、徹底的なPCR検査と、感染者の隔離である。

クラスター対策で「武漢株」は見事に抑えられた。

しかし、「第二波の欧州株」については、東京・大阪で蔓延し、クラスター対策だけでは対応出来ない状況に。

今の100倍くらいPCR検査能力を上げて隔離していく事が必要。

PCRの検体採取は危険を伴うが、ドライブスルーを用いたりして、今はだいぶスムーズになって来ている。

検査にあたっては、熟練した検査技師が必要になっており、限られた人数の技師の疲弊が問題になっている。

私が所属するiPS細胞研究所をとっても、ひとつの研究所だけで、PCR検査が出来る機械が30台くらいある。

そして、その機械を扱える研究員や技術員が何十人もいるのだが、今は自粛要請で動けない状態。

こういった大学等の研究所の力をうまく利用すれば、PCR検査は2万を超えて、10万くらいいけるのではないか。

1年ほどの長丁場になると思うので、研究者としても貢献したいと思っている。

症状が出ている方はもちろん、何かの手術が必要な方にも速やかに検査が出来るような体制にしたい。

また、抗原検査は早く結果が出るので、陰性と出ても症状がある人はPCR検査をするといった二段構えにしていくと良い。

③ 医療従事者のマスクや防護服が不足するといった状況は、中国や欧米の状況から予測できたはず。最前線で働く医療従事者への保護と補償は?

山中氏 中国やイタリアは、感染者が急増して医療崩壊を招いたのだが、日本は別の事で医療崩壊を起こしそう。

それは、医師や看護師に負担がかかり過ぎていて、さらに偏見や差別があり、医療従事者らが疲弊の極みで辞めて行く。

精神力だけでやっている状態。

大学院生で無給で借り出されている者もいる。

妊娠中の女医や看護師も、辞めるに辞められない。周りの人が頑張っているので言い出せない。

それに、こんなに大変なのにもかかわらず、手当てが少な過ぎる。

ここを是非改善していただきたい。

安倍氏 医療現場は本当に過酷で、今も医療従事者は大変厳しい状況で頑張っている。

防護服などについては、これまで海外に依存していたが、国が中心になって3月に買い上げて都道府県に配っている。

4月中に7千万枚を超えるサージカルマスクを医療現場に提供した。ネットを使った注文もし始めたところである。

1日も早く必要な防護服やマスクを提供したいと思っている。

これを教訓として、いざという時に必要な物は国内で確保出来る体制を作っていきたい。

また、医療従事者への報酬も考えていく。

山中氏 今はN95マスクもかなり中国から入って来ているようだが、一部に不良品が混じっていると聞く。

マスクが不良品だと、一瞬に医師や看護師が感染してしまうので、ちゃんと一定の基準を満たした物の提供をお願いしたい。


◆社会経済問題の質問より

① 一律10万円の「追加給付」について。アルバイトが出来ない為、ギリギリの生活。いつ頃の判断をしてくれるのか?

安倍氏 (追加給付についての質問なのに、首相は違う給付の話を長々とする)

山中氏 飲食店の方など、本当に氣の毒で、是非経済的な支援をお願いしたい。

今はダッシュをしているような自粛期間だが、そのうち持久走になり、その期間が長く続くと持久走も大変になってくる。

今は10万円で何とかなっても、長期戦になると乗り切れない方がたくさん出てくると思われるので、是非追加支援を先手先手でお願いしたい。

② 学生への支援策はどの程度の規模になるか?

安倍氏 学生の皆さんは学校に行っていないのに授業料を払わなくてはならないので、学校側に授業料の延納や減免などをお願いした。

学校側にも支援をしていく。

4月から給付型の奨学金制度も始まった。1年間に91万円の給付があるので活用して頂きたい。

給付なので返済は無用。学費は無料で生活費に91万円が給付される。

今後もさらなる支援策を速やかに検討していきたい。

山中氏 研究所にはたくさんの学生がいるが、彼らは一番困っているかも知れない。

20代〜30代後半で奥さんや子供がいる人もいる。

是非、大学院生への支援も強くお願いしたい。

経済もだが、本来受けられるべき教育が今、受けられていない。オンラインで授業が出来るような、そちらの支援も大至急お願いしたい。

給付型奨学金は、なかなか敷居が高く、競争率も高くて貰えない人が多いのが問題。

③ 緊急事態宣言の解除に向けて、精神論ではなく、具体的な数値の基準を示して欲しい。

安倍氏 14日を目処に専門家に再評価をお願いしている。

感染者や医療現場の様子によっては、今月末より早く解除になるかも知れない。

その変化を専門家に見極めてもらい、解除のための基準を作って頂く予定。

専門家は、ギリギリまでその変動を分析したいと思っているようなので、すぐにというわけにはいかない。

『大阪モデル』は、自治体が行うものなので、国が行うべきものではない。各自治体の判断で。

山中氏 検査を充分行って、出来るだけ全体像を把握することが最大の条件になってくる。

一番大事なのは「医療崩壊が防げるか」という問題で、まだ新たな感染者の方が、退院される方を上回っている状態なので、ここで緩和するわけにはいかないと思う。

今の状態を続ければ、あと二週間〜1カ月ほどで、かなり病院のベッドにも余裕が出てきて、医療従事者の方の過重労働も和らぐ可能性がある。

その段階で、少し制限を緩めていけるのではないか。

各地で検査のデータの取り方に違いがあるが、抗原検査を含めてPCR検査をしっかり行う必要がある。

氷山の一角で判断するのではなく、全体論で判断することが重要。

「R」の文字で示される「ひとりの感染者が何人にうつすか」という「実効再生産数(リプロダクションナンバー)」というものがある。

「新型コロナウイルス」は、何も対策しなければ、2.5くらいだと言われている。

さらに5日くらい感染力があると言われているので、5日ごとに2.5倍ずつというとんでもない事になってしまうので、これは絶対対策が必要。

今はかなり感染者が増えたので、この「R」を0.5くらいに抑えたら、どんどん感染者は減ることになる。

とすると、人と人との接触を8割減らす必要がある。

今後、どんどん退院する人が増えていけば、「R」をくらいまで緩めることが出来る。

2.5を1という事は4割にしたらいいので、今度は6割減になる。8割減よりもずいぶん状況は変わってくる。

そう言う意味で、この「R」を出来るだけリアルタイムで首相に報告する体制が今一番必要。

安倍氏 東京都からは、発生ベースでなく報告ベースの場合が多い。なので正解な「R」が分からない。

出来るだけ、その日その日の数値を出して貰えるように、保健所に東京都も国もお願いしている。

山中氏 自粛に協力するために、仕事をしたくても出来ない優秀な方が京大にも東京にも各地に潜在的に沢山いる。

なので、そういう能力のある人材を、是非この緊急事態とも言える時に活用していただけたら、保健所や厚労省の方の過重労働もずいぶんましになるし、「R」の数値も正確にリアルタイムに出せる。

それによって首相の科学に基づいた迅速な政策判断にもなる。

◆追加質問より

① マスクは不良品やら発注先疑惑があった。日常的に購入できるのはいつから?

安倍氏 何回も洗ってずっと使えるように布マスクを順次配布している。

疑惑というのは野党が言っている事で当てはまらなく、皆一生懸命に作ってくれた。

我々がやった後にパリやシンガポールでもマスクの配布がスタートした。

官民連携してマスクの配布を強化している。

マスクの品薄状態を解消するためにマスクの配布を決めたのだが、これまで何処かにあった在庫が市場に出て来たり価格も下がっているので成果はあったと思う。

多くのメーカーに増産の協力をしてもらっているが、製造したマスクは、全部国が買い取りをするので、安心して作ってもらいたい。

② 来年、東京五輪の開催に間に合うようにワクチンは開発されるか?3千億円の追加費用やスポンサー離れの不安の中、それでも開催のメリットはあるのか?

安倍氏 東京オリンピック・パラリンピックは1964年以来で、あのとき私は10歳だった。

世界のすごいスポーツマンと伍して日本人が頑張っている。まさに日本のソフトパワーを世界に発信する最大の機会だ。


障害者のみなさんが本当に住みやすい街を日本はつくっている。そういう大会を運営している。


文化も発信できる。アスリートや観客のみなさんが本当に感動できる、安心して観戦できる大会にしていきたい。


スポーツの魅力を世界に発信していく、国際貢献していく。本当に大きな魅力、力になっていくと確信している。


と同時に、開催するうえで、科学者のみなさんの力が大変いま必要とされている。薬とワクチンがしっかりとできることによって、新型コロナウイルスの収束は、日本だけでなく世界中で収束させなければならない。


そのためには治療法、ワクチンが必要だと思っている。アビガン・レムデシビルは明日、アビガンの承認は今月中にする。イベルメクチンの治験も開始する。


日本においてもできるだけ早くワクチンが開発されることを期待したい。


オリンピックを成功させるためにも、治療薬・ワクチンの開発を日本が中心になって進めていきたいと思っている。


山中氏 来年の7月にオリンピックが延期されたが、2年ではなく1年後に決まった時、これは、研究者にすごい宿題を与えられたなと思った。


治療薬とワクチンの開発が絶対条件になっている。


ワクチンは早いものは治験が海外では始まっているが、オリンピックというのは、世界中から選手や観客が来る。すごい人間の大移動が起きる大会だ。


五輪を可能にするだけのワクチン量を1年で準備できるかどうかというと、これ研究者として、率直に、かなり幸運が重ならない限り難しいと思う。


僕がワクチン以上に期待しているのは、やはり薬であるが、新たな薬の開発はもう絶対間に合わない。


アビガンやイベルメクチンといった既存薬、これによって、新型コロナウイルスがインフルエンザ並の怖さなんだと、そこまで持っていけたら、全然状況は変わると思う。


外国製のレムデシビルが承認されるのだから、何としてでも国内製のアビガンの承認も早めてもらいたい。


何故なら、月末までに多くの感染者の重症化を防げるから。


東京五輪を開催させる為には、相当のことをやらなくてはならない。


安倍氏 観察研究の仕組みがあるので、承認までの間はこれで活用していただく。既存のオルベスコもある。


山中氏 アクテムラという日本で開発されたリウマチの薬もある。これは重症の方にかなり効果が期待されている。


コロナの治療薬で、日本はかなり世界をリードしている。


新規のウイルス専用の薬の開発を科学者は一生懸命やっているが、いくら頑張っても普通にやったら1020年はかかる。


いくらウルトラQで頑張っても、2〜3年はかかるので、そしたらオリンピックには間に合わない。


是非、日本にたくさんあるいい既存薬の早期の承認をお願いしたい。


③ スマホを用いたGPS接触追跡技術は、感染拡大を早期に収束できる。命の問題を「監視社会かプライバシーか」の二元論だけで考えて良いのか?


安倍氏 プライバシーを守ることと追跡技術は両立させなければならない。


シンガポールや台湾は活用している。


位置情報や電話番号は伝えなくてよく、携帯電話同士が接触すると分かるようになっている。


プライバシーはしっかり守りながら、クラスター対策にもなり人々の健康と命を守ることが出来る。


(注、GPS追跡は、「マイナンバー」「保険証」などの「個人情報」とは完全に切り離し、「個人名」も使わずに「パンデミックナンバー」などにするので、プライバシーは守られます。)



山中氏 「R」を2.5から1に維持していく必要があり、これをやるには2つの方法しかない。


●人と人との接触を6割削減する。

●徹底的な検査と隔離。


この隔離をするためにも濃厚接触者の追跡は大前提。


「GPS追跡アプリ」は、本人が承認しないとオンに出来ないので、出来るだけ沢山の人に協力をお願いする。


◆最後に


山中氏 好きな所に行けるのは、社会に守られて来たからと痛感する。


医療従事者やレジの人、バスの運転手さんなど、感染のリスクに晒されながらも社会を支えてくれている人たちに。


今は逆に、そういう人たちに恩返しする時。


皆んな大変な時だが、心をひとつにして頑張っていきたい。


安倍首相にも是非今後も難局を乗り越える為のリーダーシップを発揮していただきたい。


先手先手の対策、強いリーダーシップを続けて欲しい。


安倍氏 日本は欧米のような強い強制力や罰則で人や社会や経済の動きを止めるというロックダウンはやっていない。


あくまでも要請で、人々の協力を得てなんとかここまで来れた。


さらなる延長で、皆さんにまた辛抱をさせなければならない状況を申し訳なく思う。


国民のみなさんの協力をいただきながら、必ず収束をさせて頂きたいと思うと同時に、その間しっかりと事業や雇用を守っていくことは我々政治家の責任。


様々な給付は、日本は他国と比べてもかなりやっている方だと思う。


みなさんの協力の元、この国難を乗り越えていきたいと思う。


<まとめ終わり>


ニコ生をどうやって貼り付けたら良いのか分からないので、こちらの記事から飛んでください⬇︎


● 情報速報ドットコムさん



さっそく、昨日のPCR自動検査の機械を、福島みずほさんが問い合わせてくれてます。








本当にこんな風に、首相にはコロナ対策に真面目に取り組んで頂きたいと願います。




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