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NHK「どこに向かう日本の原子力政策」

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NHKが深夜にこっそり放送した番組が話題になっています。

それが『どこに向かう日本の原子力政策」という番組。

どうして話題になっているかと言うと、安倍政権の御用メディアと化してしまったNHKの幹部が、番組内で原発政策を批判しているからです。

よく放送できたものだと、皆ビックリしたのです。

天木直人さんのブログより
原発政策は不可であると断言したNHK解説委員

8月26日、NHKが「解説スタジアム」という番組を放映した。

これはNHKの解説委員たちが原発政策をどう考えるかについて徹底討論した番組だった。

たまたま途中からそれを見た私は、たちまちその議論に引き込まれ、あっという間に見終わってしまった。

この番組は国民必見の番組だ。

そして、この番組を見た国民は、もはや日本が原発を維持する事は不可能だと知るだろう。

それもかかわらず、安倍政権や官僚たち、そして電力会社が、原発再稼働にこだわっている。

そのことが、如何に無責任であるかを思い知らされるだろう。

約一名の解説委員が原発政策を擁護するような発言をしていたが、その解説委員でさえも、原発は無理だと吐露せざるを得なかった。

ここに出ていた解説委員たちは、いずれも各分野で活躍しているおなじみの解説委員たちだ。

その知見には定評がある。よく勉強している。

その彼らが、原発の危険性、原子力規制委員会と電力会社にすべてを押し付ける政府、官僚の無責任さ、核燃料サイクルの破綻、プルトニウムの蓄積と潜在核保有国日本の孤立化、日米原子力協定とういう名の対米従属、などなど、およそ我が国の原発政策に関するあらゆる矛盾を見事に浮き彫りにした。

繰り返していう。

この番組を見た国民は、およそまともな思考力を持った国民なら、皆、もはや日本が原発を維持することは無理だと知るだろう。

この番組は安倍政権の原発政策に計り知れない影響を与えるだろう。

NHKの解説委員たちに敬意を表したい。

このような番組を作って放映したNHKは捨てたものではない。

同じ深夜の討論番組でも、田原総一朗の司会する与太番組「朝まで生テレビ」とは月とスッポンだ。

願わくば、次は対米従属の根源である日米同盟の是非について論じてもらいたい。

それこそがこの国の抱えている最大の問題であるからである。

<転載終わり>

元外交官の天木氏までもが大絶賛したのが、こちらの番組です↓



上の動画が削除されてしまったらこちらへ

少しまとめてみました↓

photo:02

photo:03

photo:10

↑司会・西川吉郎解説委員長

photo:04

関口博之氏

「原発の再稼働には、専門家だけでなく最近は司法の判断が加わってくるようになった。
高浜原発3・4号機は再稼働するも、司法判断で運転停止となっている。」

「プルトニウムを持っている事は抑止力にはならない。」

「資源少国の日本として、エネルギー政策の基本は、常に幅広く選択肢を持っておく事。後の世代にも選択肢を残しておく。」

photo:05

島田敏男氏

「原発の40年ルールを採用すれば、現実には新設しない限り、今言われているエネルギーミックス(2030年時点での原子力の割合20−22%)を実現できない。」

「高速増殖炉もんじゅも放射能漏れしたむつと同じように、いさぎよく止める判断をすべき時期に来ている。
プルトニウムを減らす為の知恵を全力で見つけていかなければならない。」

「日米原子力協定の期限が切れる2018年7月だが、安倍さんの任期が切れるのが2018年の9月。安倍さんにとっても大きなテーマとなる。大統領選挙の結果を見ないとわからない。」

「核兵器の原材料になるようなものをテロリストに奪われてはならない。原発施設やプルトニウムをどうやって管理するのかを国会で率先して議論すべき。」

photo:06

板垣信幸氏

「アメリカは、地震の多い西海岸には設置しないようにしている。

アメリカの基準には周辺住民の避難計画も入っているのに、日本は自治体に丸投げだ。

こんな甘い基準はない。こういう安易な再稼働は、認めるべきではない。」

「地震・津波・火山の原発リスクの三大要点が揃っている日本が原発に多く依存するのは問題だ。」

「政府は責任を取ると言っているが、(事故が起きた時)どうやって責任を取るのか。カネを渡せば責任を取ったことになるのか。災害関連死も起きている。責任を取れないのに、責任を取ると強弁することが問題なのであって、きちんと現状を説明しないからいけない。」

「電気を作るのに、避難計画を作ってまで、原発を動かす必要はない。」

「なぜ原発を再稼働するかというと、原発はいま再稼働したら、非常に安く電気が作れるから。裏側にあるコストが入っていないから。
裏の負担を国民は知らないうちにずっと電気料金という形で支払っている。
再生可能エネルギーで電気代が上がっているなんて言うが、原発事故要因で電気料金が上がってくる分も相当大きいことを、国民は知っておく必要がある。」

「核燃サイクルはもうどうしようもない。実質的に破綻している。
現実にもんじゅが破綻している。運営主体がない。運営主体が変わるというが現実には存在していない。毎年200億円近い予算が消えてなくなる。」

「今の原発は10年くらいで止めるべき。エネルギー革命を起こしていく事が大切。もう5年を無駄にしたのだから。」

photo:07

高橋祐介氏

「核のゴミの処理について、処分場の問題は20年〜30年かかるだろう。
アメリカでは最終処分地はヤッカマウンテンという事で30年かけたが、白紙に戻った。白紙に戻したのはオバマだった。」

「再処理をすると、どんどんプルトニウムを溜め込むことになる。今、国内に48トンもある。核爆弾の6000発に相当する。これは諸外国にどう見られるのか。」

「核保有国以外で、正式に再処理が認められているのは日本だけ。
それを支えているのは、1988年に発効した日米原子力協定。有効期限は30年なので、2018年7月に切れる。
どちらかが文書で通達すれば半年で失効する。
再処理について、それまでにきちんと話し合い決めておかなければならない問題。」

photo:08

竹田忠氏

「原子力規制委員会は(再稼働にお墨付きを与えておきながら)『規制委員会は基準に適合したかどうかを審査しているのであって、安全性を保障するものではない』と何度も言っている。だったら地元住民はどうすればいいのか。
そして電力会社はどんどん再稼働の動きを進める。」

「原子力政策は、国策民営と言われて来た。ならばもっと政府は責任を持たなければいけない。司令塔のようなものを政府は作るべきだ。」

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水野倫之氏

「規制委は『審査しろ』と言ってもそれは我々の仕事ではないと言う。
だったら、その法律を変えればいいのに、その枠組みを変えようという動きが政府からも規制委からもどこからも起こらない。」

「鹿児島の地震を受けて、住民の不安が募って来ている。川内原発10キロから30キロ圏は、事故時の避難先が決まっていない。事故が起こってから決めるという。」

「核燃料の問題など、オープンに議論して国民に考える材料を提供すべき。」

photo:11


<まとめ終わり>

リテラより
NHKの生番組で解説委員が反乱!? 7人の委員のうち6人が政府の原発政策を徹底批判する快挙!

8月26日深夜、NHKで生放送された討論番組『解説スタジアム』が大きな反響を呼んでいる。

この日のテーマはズバリ「どこに向かう 日本の原子力政策」。

NHKの7人の主要解説委員が、日本の原発政策を多角的に議論するという番組だが、驚くべきは、解説委員7人のうち6人が政府や原子力規制委員会、そして電力会社の問題点を徹底的に批判していたことだ。

さらには「原子力再稼働を認めない」という驚きの発言まで飛び出していた。

そのためネット上でも「国民必見」「解説委員の勇気か反乱か!」「NHKはまだ腐っていなかった」など絶賛されている。

この日の出席者をまず紹介すると、司会に西川吉郎解説委員長、以下、島田敏男、板垣信幸、関口博之、竹田忠、水野倫之、髙橋祐介という解説委員たちだった。

内容もたしかに原発再稼働の是非や核のゴミ問題、そして原発の将来像などかなり踏み込んだものだったが、なかでももっとも鋭く切り込んでいたのが財政・金融・エネルギー担当の板垣委員だった。

番組がまず指摘したのは、各地で相次ぐ再稼働の可否そのものであり、原発の安全性についてだった。

これについて板垣委員は再稼働の基準の甘さを指摘したうえで、「再稼働は認めたくない」とまで断言した。

「たとえばアメリカの基準のなかには避難計画がちゃんと入っています。で、日本の避難計画は自治体に丸投げ。

こんな甘い基準はないと私は考えているんですね。ですからこういう安易な再稼働は、僕は認めたくないと思っています。

(略)日本を見ればですね、地震、津波、火山の原発リスクの三大要点が揃っている日本がですね、やっぱり原発に多く依存するのは問題だと思うわけです」

たしかに、8月12日に再稼働した愛媛県の伊方原発も、地震と津波についてのリスクが非常に高く、避難計画の杜撰さが指摘されている。

伊方原発は佐田岬半島の入り口、付け根部分に立地していて、その先の半島部分には実に5000人もの住人が生活していることから、もし事故が起きたとき、住民の避難が事実上“不可能”になる。

だが、NHKの解説委員がここまで突っ込んだ発言をするのは異例のことだ。

しかも、原発の問題点を指摘したのは、板垣委員だけではなかった。

社会保障・経済担当の竹田委員は、そもそも規制委員会が原発の安全性について保証をしていないことを問題にした。

「原子力規制委員会の田中(俊一)委員長は会見のたびによく何を言っているかというと『安全性を保証するものではない』。

明確に何度も言うんですよ。

規制委員会は基準に適合したかどうかを審査しているのであって、安全性を保証するものではないと何度も言っているわけです。

じゃあ地元住民はどうすればいいんですか? 

ようするに電力会社はそこでどんどん再稼働の動きを進める。

規制委員会が安全性をきちんと審査してそれにお墨付き付けたと思ったら、いや、規制委員会は安全性は保証しません、と。

そうすると地元住民はそれでは(高浜原発訴訟のように)裁判所に判断してもらうしかないじゃないか。こうなるわけですよね」

科学分野が専門の水野委員も、これに強く同意したうえで、政府の責任に踏み込んでいた。

「規制委は『じゃあ審査しろ』と言っても(それは)我々の仕事じゃありません、と。

その法律の枠組み上そうなっていない、と言うんですね。だったらその法律を変えればいいんですけれど、その枠組みを変えようという動きが政府からも規制委からもどこからも起こらない」

規制委員会は安全を保証しない。政府も動かない。では一体誰が再稼働の、そして事故の責任をもつのか。

板垣委員も重ねてこう疑問を投げかける。

「これまで政府はなかなか自分たちが仕切るとは言わなかったけれど、政府として責任を取るという言葉を吐いたことはあるんです。

だけれども責任ってどうやって取るんでしょう? 

いまの福島の第一原発の惨状を見てて、お金を渡せば責任を取ったことになるのか。ならないわけですよ。

災害関連死の人も沢山いるわけですから。

そういうことが起きたら責任を取れないのに責任を取ると強弁することこそ問題なのであって、むしろそういうことじゃなくて、きちっと現状を説明して、こうなったらこうしますと説明をしないからいけないんだと思いますね」

板垣委員はさらに、コストの面での欺瞞についてもこう暴露した。

「なぜいま原発を再稼働するかというと、原発はいま再稼働したら、非常に安く電気がつくれます。

それはなぜかと言うとですね、裏側にあるコストが入っていないからです。

(略)原発はこの60年間で国家予算で15兆円つぎ込んでいるわけですよ。現在価格でいえば45兆円くらいです。

それからいま、事故の対応でも9兆円使っている。こういうことですと、コストが一体安いのか、いや安くはないんだということにならざるを得ないわけですよ」

「(こうした)裏負担を国民は知らないうちにずっとやってきたし、(事故対応の)9兆円の枠も使ったらそれは(今度は)電気料金で(国民から)取るんですよ。

つまり、これから原発事故要因で電気料金が上がってくる。だからいま、再生可能エネルギーで料金が上がっているなんて理屈も一方でありますけど、原発で上がってくる分も相当大きいってことを、やっぱり知っておく必要がある」

実際、時事通信によれば、福島原発事故収束への国民負担額は、2015年度末までに4兆2660億円に膨れ上がり、日本の人口で割ると一人につき約3万3000円になることが明らかになっている。

東電は政府にさらなる支援を求めており、中間貯蔵施設に1兆1000億円が支出されることになっているが、これは電源開発促進税の名目で電気料金に含まれているもの。

つまり、巨額の税金が事故後の処理で使われたうえに、さらに消費者の電気料金に上乗せされているのだ。

番組ではほかにも、40年を超えた老朽原発に対する運転延長決定、避難前提となる電力会社や政府による情報公開の不備など、さまざまな問題が指摘され、地元住民の安全など二の次という杜撰さや、政府と規制委員会、そして電力会社の無責任ぶりが炙り出されていった。

そういう意味では、日本のテレビで原発の問題点をもっとも正確に指摘した画期的番組だったと言えるだろう。

しかし、不思議なのは、あのNHKがなぜこんな番組をつくることができたか、だ。

たしかにNHKはもともと電力会社への広告依存がないため、原発については民放よりも踏み込んだ報道をしてきた。

しかし、「政府が右といえば右」という安倍応援団の籾井勝人が会長の椅子に座って以降、政権に批判的な報道はめったにできなくなり、原発についても問題点を追及するような報道はほとんどしなくなっていた。

それがどうして、ここまで踏み込むことができたのか。

「いちばんの理由は、この放送が上層部が厳しくチェックできる録画ではなく生放送だったということでしょう。

しかも、籾井会長が来年1月の会長選で再選されることなく交代する可能性が高くなって、恐怖支配が少し緩くなっている。

その間隙をぬって、良識派の解説委員たちが勇気ある発言をしたということでしょう」(NHK関係者)

もちろん、こうした番組が放送されたからといって、NHKの状況はけっして楽観できるものではない。

今回の『解説スタジアム』にはたまたま良識派が数多く顔を揃えたが、報道局幹部や解説委員の多くは、籾井会長の動向にかかわらず、政権の顔色をうかがって官邸に尻尾をふり続ける“安倍政権の犬”のような連中がほとんどだ。

現に、今回の番組でも、“安倍首相とマスコミ幹部の会食会”の常連で“島田スシロー”の異名をもつ島田敏男解説委員は、原発の問題点を指摘するどころか、ほとんど議論に参加しようとしなかった。

唯一、高速増殖炉「もんじゅ」については「結論からいうと、高速増殖炉の事業はもう辞めるべきだ」と発言していたが、実はこれも、政府の「もんじゅ」廃炉の方針転換を知って先取りしたのではないかと言われている。

「しかも、島田氏は番組の最後に原子力政策についての考えと提言を聞かれ、今回のテーマとはほとんど関係のない、テロ対策の必要性を力説していた。

これも、安倍政権が9月の臨時国会で成立をめざしている共謀罪を意識してのものでしょう」(全国紙政治部記者)

しかし、それでも、今回の番組はNHKに安倍官邸の恐怖支配に屈しない良心が残っていることを証明した。

深夜、生放送で見ることのできたこの勇気ある抵抗が広がって、NHKの報道そのものが変わってくれることを切に望みたい。(伊勢崎馨)

<転載終わり>

この50分ほどの動画は、脱原発の方だけでなく、原発再稼働賛成の方に是非ご覧いただきたいと思います。

エネルギーを原発にこだわるのはもう古いのです。

これからもっと素晴らしいエネルギーが出てくるでしょう。

電気を作るのに、私たちの命をかける必要はないのです。

子供たちの為にも、安心出来るエネルギーが生まれる土壌を作って行きましょう。

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