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刺されても鳴き声もあげず。。「盲導犬オスカー」

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盲導犬が刺されるという許し難い痛ましいニュースがありました。

私の亡くなった彼は全盲だった為、一時期盲導犬のお世話になっていた事もあります。

なので、このニュースは黙っていられないのです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140825-00000013-wordleaf-sociより抜粋。

何者かが盲導犬を刺す 被害男性「これは自分の“傷”」

盲導犬は、視覚に障害を持つ人の目となり、共に歩むパートナーだ。

日本で育成された最初の盲導犬『チャンピイ』が誕生したのは、1957年の夏のこと。以来、活躍の場を広げ、全国の実働数は今や1000頭を超えたとされている。
 
しかし、盲導犬第1号から57年経った今も、世間一般の理解は十分とは言えない状況だ。

この夏、それを裏付けるような事件があった。何者かにアイメイト(盲導犬)が刺され、けがを負わされたのだ。

被害に遭ったのは、埼玉県の全盲の男性(61)とアイメイトの『オスカー』。

photo:01


オスカーは、間もなく9歳を迎えるラブラドール・レトリーバーのオスだ。

7月28日、男性とオスカーは午前11時ごろに自宅を出て、JR浦和駅から電車に乗り、県内の職場へ向かった。

photo:02


いつものように職場の店舗に到着すると、店長が飛んできて「それ、血じゃないの!?」と声を上げた。

オスカーはいつも抜け毛を散らさないようにTシャツタイプの服を着ている。

その服のお尻の上のあたりが真っ赤に染まっていたのだ。服をめくると、腰のあたりから流血していた。

応急処置を施して動物病院に連れて行くと直径5ミリほどの刺し傷が4か所あった。

photo:03


服に傷がなかったことから、何者かがわざわざ服をめくってつけた傷であることは明白だった。

被害男性は「聴覚にはまだまだ自信があるが、まったく気づかなかった」と言う。

アイメイトとして訓練を受けてきたオスカーは、人に対する攻撃性を持たず、吠えることはおろか声を上げることもめったにないという。

幸い、オスカーの傷そのものは手術等を要するような重いものではなかったが、男性とオスカーの心の傷の深さは計り知れない。

「屈辱です。無防備で抵抗できない犬を狙うなんて・・・」。今も思い出すたびに悔し涙が出る。

「盲導犬」という言葉からは、「賢い犬が道を覚えて盲人を誘導している」という印象を受けやすい。

しかし、実際は、人が犬に「ライト」「レフト」などと指示を出しながら歩く。

こうした「共同作業」がある為、アイメイトという呼称が生み出された。

アイメイトは「私の目となる対等なパートナー」であり、オスカーと男性は一心同体だ。

だから、オスカーの痛みと屈辱は自分のものでもある。

男性は当日、地元警察署に被害届を出しているが、実際に犯人を割り出すのは極めて難しい状況だ。

動物の場合は傷害罪ではなく器物損壊罪にしかならない。

当日、男性から連絡を受けて警察にも同行した動物愛護団体役員の佐藤徳寿さんは、こう語る。

「どこに怒りをぶつけていいのか、本当に悔しいです。刑法上は『物』かもしれないが、盲導犬はペットとは違い、ユーザーさんの体の一部です。早急に法を変えて傷害罪と同等の罪に問えるようにして欲しい。」

アイメイトは、刑法上は「物」扱いだが、2002年に成立した「身体障害者補助犬法」では、ペットとは一線を画した権利を与えられている。

同法は、公共施設やレストランなどの店舗、公共交通機関が盲導犬を伴っての入場を断ってはならないと定めた法律だ。

にも関わらず、今回のような事件・事例は後を立たない。

例えば、ある盲導犬は、気付かないうちに額にマジックで落書きされ、パートナーの女性は深い心の傷を負った。

タバコの火を押し付けられたという話は「珍しくない」と、使用者や関係者は口を揃える。

被害男性自身も「しっぽを踏まれる、わざと蹴られるのは日常茶飯事」と訴える。

神奈川県のアイメイト使用者の男性(69)は、「今年になってレストラン・旅館で4回も入店を拒否された。ちょっと多いですね」と話す。

また、近年特に目立つのはアイメイトの存在そのものを“虐待”だと受け止め、執拗に協会に抗議してくる市民の存在だ。

しかし、入店を断られた男性はこう話す。「アイメイトを傷つけたりむやみに拒否することは、単に動物愛護の問題ではありません。人権侵害です」

<抜粋終わり>

盲導犬・アイメイトは単なるペットではないのです。親子・兄弟関係と同じような対等なパートナーなのです。

photo:05


彼らへの理解がないのは悲しいですね。

オスカーの傷の深さからみて、かなりの痛さだったと思います。

しかし、オスカーは訓練された盲導犬だった為、刺されても鳴き声を我慢したとみられ、こんなにまでして忠実にアイメイトとしての任務を全うしていることに胸が痛みます。

パートナーである男性も、こう語っています。

『なんでここまで我慢するのって感じ。痛いって言っていいんだよ。』

photo:04


本当に、オスカーのけなげさに心打たれます。

だけど、オスカーも、ハーネスを外したらこんな風になるのかな?

もうひとつのエピソード。。。



これは、本当にあったお話です。

この獣医さんのブログから転載します。

http://pet-net.sakura.ne.jp/byouin/byouinura54.html

毎朝、私が通勤する途中に見かけていたある盲導犬。

交通量の多い交差点で、いつも彼が信号待ちをしている時間、私は「やっぱり盲導犬は凄いなぁ。素質があるよねぇ。」と思いながらニコニコとその横を車で通過します。

獣医と言えども、盲導犬を見る事はなかなかありません。

それはとても印象的な、それでいて毎日続く不思議な風景でした。

出会いは突然やってきました。

ある日、そんな盲導犬の彼が、ひょんな事から私の患者になりました。

盲導犬の管理は非常に厳しく、月に一回の健康診断、爪の確認、足裏の毛刈り、肛門腺に予防関係に・・・・

とにかく飼い主さんに危険が及ばないよう、完璧な状況下で任務がこなせるようにメンテナンスされています。

もちろん優秀な盲導犬。爪切りでも自分から足を差し出すほどで、全ての診察は非常にスムーズに進みます。

ところがある日、彼の本当の姿を見ることになるのです。

それは正確に体重を測ってみましょうか・・と盲導犬の補助器具を全て外した時の事でした。

彼は一目散に病院を駆け巡りました。

そして、病院内の看護士、獣医一人ひとりに挨拶をするようにじゃれて、グルグル回って、伏せをしたと思いきや飛び掛ってきて、また次の人間のところへ・・・

そう、これが彼の本当の姿だったのです。

本当は人間と一緒に思い切り遊びたくて、走り回りたくて、普通の犬としての暮らしに憧れを持っていた。

そんな彼に与えられた使命、盲導犬。

長い間、ずっと抑えていた感情だったのでしょう。

そんな彼を露(あらわ)にした原因、それは・・・

プロ意識

間違いなく、彼に付けられていた補助器具でしょう。

それを付けている間、彼は「プロ」なのです。

何があっても、飼い主さんを守り、自分の使命を果たさなければなりません。

飼い主さんの「いつもごめんなぁ・・ごめんなぁ・・先生、少しだけこの子を自由にさせてあげても良いですか?」と言う言葉が重く心に残っています。

飼い主さんは、きっとこの子の気持ちにずっと気づいていたのでしょう。

信頼で結ばれた強い関係。

本当は遊びたいし走りたい・・・けれども誇りを持って毎日仕事を続ける盲導犬に強く感銘を受ける事となりました。

それから・・・

今でも毎朝彼の姿を、交通量の多い交差点で見かけます。

しつこいですが、「素質」などと安易な言葉で彼を評価していた私自身に今でも苛立ちを隠せません。

そんな簡単なものでは無いのです。

彼は毎月、病院に来た時だけ補助器具を外し、ほんの数分だけみんなに挨拶しにいく自由を与えられています。

私たちも精一杯、彼と挨拶をします。

犬は本当に凄いです。獣医になって良かったと思います。

<転載終わり>

盲導犬の本来の姿。。。

人間のために、本当に本当にありがとう。感謝の言葉しかありません。

ペタしてね

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