「いま、緊急事態宣言を受けて、自分を律しているほど、観光や遊びに出ている人を、腹立たしく思うかもしれません。
しかし、みなさんのような人がいるからこそ、欧米のような医療崩壊を防げています。
いまは、みんなの足並みが揃わなくとも、その姿勢は必ず、誰かの行動を変えるはずです。
そして、全国には感染者の少ない地域も多くあります。
不用意に生活エリアを越えた移動をしないこと。
これが、誰かのふるさとを守ることにつながります」
そう、「自粛」は思いやりなんだと思います。
未だ、都内のコロナ感染者は拡大の一途で、死者数もどんどん増えていっています。
東京五輪・パラリンピックの1年延期に伴う追加費用について、国際オリンピック委員会(IOC)は20日、「安倍晋三首相が、現行の契約条件に沿って引き続き日本が負担することに同意した」と明らかにした。
日本側に負担を強いる姿勢をより鮮明にした。
追加費用は3千億円規模が見込まれ、今後精査される。
菅官房長官は21日の記者会見で「合意の事実はない」と否定した。
東京都の小池知事は「国、都、大会組織委員会が延期費用をどのように精査するかで検討を進めている」と述べた。
<転載終わり>
東京オリンピックの延期によって、日本国民は一体どれだけの追加負担を強いられることになるのでしょうか。
今は、新型コロナウイルスの影響で、途方もない巨額の緊急予算編成をしなければならないと言うのに、いったいその財源はどうするのでしょう。
安倍政権は、いっその事、アメリカに約束したイージスアショアやF-35ステルス戦闘機などの途方もない額の兵器購入を全てキャンセルして、国民の生活救済のために回すべきではないかと思います。
また、追加負担についての発表では、安倍さんと菅さんでは意見の食い違いがある事に氣づきます。
少し前より、二人の不仲説が囁かれています。
てんでんバラバラの政権運営
「安倍一強」と言われてきた政権がなぜこれほど無様なことになってしまったのか。
致命的な要因は、昨年9月の人事で首相秘書官の肩書で満足仕切れなかった今井尚哉が首相補佐官をも兼任して官邸を取り仕切る権限を得、菅官房長官を意思決定システムから排除しようとしたことである。
安倍政権がこれほどまでに長続きしてきた最大の要因は、良かれ悪しかれ、菅のいかにも旧自民党の党人派的な人脈管理術に基づく根回し能力であり、菅がいればこそ二階幹事長や公明党の山口代表とのパイプも繋がっていた。
また菅とその脇を離れない警察出身の杉田官房副長官とは全省庁に目配りをし、その政策と人事の動きを情報管理していた。
それに対して、今井、その副官である佐伯秘書官(アベノマスクや安倍自宅リラックス動画アップの発案者)、西村康稔など、いずれも東大→経産エリート官僚の道を歩んできたグループは、本当のところは、その場限りを切り抜けるだけの小賢しい浅知恵しか持ち合わせていないのに、それで安倍首相を操ればこの国を取り仕切れると勘違いして、菅という「盲腸」を切って捨てようとしたのである。
安倍首相は、「今井ちゃんに聞けば、何だってすぐ答えが出てくるんだよ」と、その圧倒的な学力の差に感服しまくっていて、それはその通りなのだろうが、その今井らの「学力」とは上述のような「小賢しい浅知恵」以上のものではないので、その結果が政権の迷走状態となって発現するのである。
政権の終わりが見えてきたと思ったら、一枚岩だったはずの政権幹部たちの関係が異様なまでに軋み始めている。
自分が死ぬか、相手が死ぬか。永田町で本格抗争の号砲が鳴った。
■総理に呼ばれなくなった
「もう、あの人も終わりだよな」ある自民党のベテラン議員が言う。
官房長官・菅義偉のことである。官邸の守護神と言われたのも今は昔。
定例の記者会見では、記者の質問にもまるで上の空。
「すみません、もう一回言って?」を繰り返すシーンは、毎度のこと。
回答に窮し事務方からペーパーを差し込まれることも増えた。
この4ヵ月、菅はさんざんだった。
菅原一秀や河井克行といった「側近」を無理矢理入閣させたものの、一氣にスキャンダルに見舞われた。
重用してきた官僚が不倫騒動に追い込まれ、自分が肩入れしてきたIR問題でも、10年ぶりの国会議員逮捕という騒動に巻き込まれた。
すべて菅の周りで醜聞が出たことから、「菅潰し」の声が囁かれた。
総理候補など夢のまた夢、スキャンダル処理にほとほと疲れた菅は、「このままやけくそで辞任するんじゃないか?」と噂を立てられる始末だ。
安倍総理との関係も決定的に軋みだした。
昨年末から、菅が安倍に呼ばれる機会が減った。
もちろん、朝、官邸で顔は合わせるものの、安倍は視線を合わせない。
要人との同席回数や接触時間は、かねてから菅との不仲が囁かれる今井尚哉秘書官のほうが格段に多くなった。
安倍に嫌われたのか。自分を嵌めたのは、今井ではなくて、安倍なのではないか。疑心暗鬼が、菅の胸中を交錯している。
官邸に2つあった危機管理ラインのもと、菅と今井は、修復不能な関係に陥った。
今井は「菅さんは信用できないよ。総理の寝首をかく男だしね」と公言し、菅も「総理にぶら下がり会見なんてやらせて、本当にあのバカ」と今井を批判。
だが、安倍は今井を選んだ。
「今井が官僚だからですよ。政治家とちがって、主君に取って代わろうとすることはありえない。
総理にとって菅さんは不氣味だが、今井は安心して使える。その結果、安倍総理と菅さんは『官邸内別居』状態になってしまった」
このままでは、菅の政治家生命は終わる。
頻繁に行っていた夜の会合も鳴りを潜め、菅の側近議員も「まったく誘われなくなったね。何をしているんだろう」と言う。表情も乏しくなり、抜け殻のようだ。
だが、これは演技だ。
慎重に五感を働かせていれば、どんなときにも運は巡ってくる――後ろ盾もない横浜市議から出発した叩き上げの菅は、それがわかっているのだ。
俺をバカにして、ただで済むと思うなよ。「逆襲」への兆しはかすかに出てきている。
1月21日、廃棄していたはずの「桜を見る会」の3年分の資料が、突然見つかった。
会場設営の契約書などが、内閣府総務課に残っていたというのだ。
これまでの説明とはまったく異なるが、これは菅を後押しする官僚の「反乱」だった可能性が高い。
官邸職員の証言。
「桜の件は、けっきょく安倍さん自身の問題なわけです。安倍後援会が850人も招待され、昭恵枠まで膨大にあった。
すべて『廃棄』でウヤムヤにするつもりが、ここでわざわざ資料が出てくるというのは、菅さんに世話になった官僚が、菅復権のために、あえて出したとしか考えられない」
最近の「菅潰し」は、人事権を握ってきた菅に恨みを持つ官僚が荷担してきたという見方がある。
一方で、アメとムチを使い分ける菅に「人事で世話になった」と感謝の感情を持っている官僚も多い。
前出の職員が言う。
「菅さんにとっては、資料が突然出てきたのは大きな援軍でしょう。総理が追及されるきっかけになるし、『桜』対応を振り付けてきた今井氏にとっても失点となります」
菅が入閣させた前法相・河井克行と妻の案里についてはどうか。
すでに広島地検は家宅捜索だけでなく秘書をはじめ30名以上の事情聴取まで行っている。
しかし、もともと、河井夫妻は安倍総理との関係が深い。
「河井氏は『菅銘柄』と言われてきましたが、実際には河井さんは『安倍派』といっていい。
案里氏の出馬も、対立候補の溝手顕正元参院議員を、安倍総理が大嫌いだったことからごり押ししたもの。菅さんは後から従っただけ」
だが河井が法務大臣を辞任する段になると安倍は「菅さんが大丈夫といったから」「菅さん自身が何度も選挙区に入ったでしょう。だから問題ないと思っていた」と菅に責任転嫁している。
そのような事情があるからこそ、週刊文春が報じた「参院選前、1億5000万円が自民党から河井陣営に振り込まれていた」という事実は、菅にとっては有利に働く。
カネの主体は党なのだ。官房長官である菅には関係ない。むしろ安倍銘柄であることがクローズアップされていくだろう。
「さらに、次期検事総長と目されてきた東京高検検事長の黒川弘務氏が、2月8日の誕生日をもって定年退官する可能性が高まってきたのが、菅氏にとって追い風です。
『官邸の門番』としてさまざまな政治案件を握りつぶしてきた黒川氏が消えれば、菅氏も『黒川がいなければ、私も手を出せません』と堂々と安倍総理に言える。
稲田検事総長は、『黒川がやめれば、8月の任期までバンバン事件をやる』と語っているため、河井夫妻の立件は確定的になるでしょう」
大臣経験者の逮捕となれば、政権への打撃は大きい。菅と安倍のどちらがダメージを受けるか?安倍のほうだろう。
IR問題についても、実は安倍のなかでは危ない時限爆弾がある。
逮捕された秋元司が、細田派の有力議員の名前を具体的に挙げ、カジノ企業との癒着を検察に話しているという。
「具体的に、安倍に近い現職大臣の名前と、その人物が受け取った2000万円という金額も話している」という噂で永田町は持ちきりだ。
これまで挙げてきた「追い風」は、今のところ、静かなさざ波にすぎない。
どう活かすかは、菅次第。しかも、先手を打たれるかもしれない。
「総理には、年内に内閣改造を行って、菅さんを閣外に出すという思いもあるようだ。後任には甘利明氏の名前が上がってきている」
実際には、「菅以外に、安倍さんの防波堤がつとまる政治家はいない。安倍さんとしては、菅に内閣を守らせつつ、力だけは着実に削いでいくという戦略だ」という見方が強い。
いずれにせよ、菅は座して死を待つことはできない。
チャンスがくれば、官房長官を辞任し、派閥を立ち上げるだろう。
援軍は多い。なにせ、睡眠時間まで削って会合を行い、飼い慣らしてきた「隠れ菅派」の議員は優に50人を超える。
いまの菅を支えるのは、幹事長の二階俊博である。
「二階さんは今年になっても、何かにつけて菅さんの携帯に電話を入れて、ねぎらったりアドバイスをしたりしています。
総理は、去年9月の人事で、いったん本氣で二階幹事長更迭を計画しましたから、二階さんは安倍への警戒心を募らせているのです」
安倍に切られそうになった実力者2人が、タッグを組み始めているのだ。
目下、安倍が4選を狙わないかぎり、岸田文雄への総理禅譲はほぼ確定的だとされる。
「岸田さんと犬猿の仲である菅さんは、ついに『タダの人』になる。
そうなるくらいなら、自分が総裁選に出馬するか、あるいは同じ神奈川選出の河野太郎か小泉進次郎を担いで政権をつくり、幹事長に就き『キングメーカー』として生きながらえるしかない」
隠れ菅派に加え、二階派はもちろん、岸田を見捨てた古賀誠率いる宏池会の古賀グループ、さらに竹下派や石破派も戦列に加わる――。
人数的には、不可能ではない。針に糸を通すような繊細なやり方で、最後の一手を下す。
裏切られたなら、裏切り返すだけ。菅はいま、牙を研ぎ続けている。
<転載終わり>
揺らぐ1強、力学変化 コロナで混迷安倍政権
安倍晋三首相が新型コロナウイルス対応に苦戦し、政府の危機対応は混迷を深めている。
感染を封じ込める医療対応や、国民生活を守る経済対策は後手に回り、出口は見えないまま。
「安倍1強」体制は揺れ、政権内の力学変化もささやかれる。
「長期戦も予想される中でウイルスとの闘いを乗り切るためには、何よりも国民との一体感が大切だ」。
首相は17日の記者会見で、外出自粛など国民の協力を訴えた。
同時に、首相官邸が主導した目玉政策の「収入減少世帯への30万円給付」が、公明党の反対によって「国民1人10万円給付」に急きょ変わった「混乱」を認めて陳謝した。
首相は2012年の政権復帰以来、国政選挙で勝利を重ねて1強体制を築き、危機管理や国会対応に臨んできた。
だが、コロナ問題では十分な手を打てていないとの厳しい見方が広がる。
医療従事者への高性能マスクなどが不足し、経済対策もスピード感に欠けるためだ。
背景には、危機対応の要だった菅官房長官が重要政策決定から「外されている」ことや、政府・与党の連携が十分機能していないことがあるとみられる。
これまでは菅長官が公明党の支持母体である創価学会幹部とのパイプを生かし、同党との調整役を担ってきた。
公明党関係者は現金給付をめぐる迷走に「菅長官と学会幹部のパイプは機能していなかった。首相が周辺とだけで決めた結果だ。第1次政権と同じだ」と断じた。
不評を買う布マスク2枚配布も含め、首相の対応は経済産業省出身の今井秘書官ら「官邸官僚」が主導。
一斉休校など事前に与党への根回しがないケースも目立ち、与党側は不満を強めている。
自民党内には「秘書官が首相日程を絞り、若手議員はなかなか会えない。首相の感覚がどんどんずれていく。役人だけで物事を決めている」との不満も。
閣僚経験者は「首相は菅長官ではなく、官僚の言うことしか聞かなくなっている」と語った。
首相にとって、1年延期となった来年の東京五輪・パラリンピックの成功が至上命令。
コロナ禍収束に全力を挙げ、経済対策にまい進することで活路につなげたい考えだ。
しかし、報道各社の世論調査でも内閣支持率は下落傾向にあり、感染収束の先行きが見えない中で、態勢の立て直しは容易ではない。
首相の自民党総裁任期は来年9月までだが、同党中堅は「政権末期だ。野党がだらしないことに救われている」と指摘。
政府高官は「安倍政権もいよいよ終盤。コロナ収束とともに退陣か衆院解散・総選挙になるだろう」と予想した。
<転載終わり>
「サンデー毎日」4月26日号は「安倍6月退陣で『麻生首相』の悪夢」と題した記事を掲げ、二階俊博自民党幹事長が安倍首相に見切りをつけ、コロナ対策が落ち着くことを前提に「6月には退陣してもらうしかない」と周囲に話しているようだ、と書いています。
ウワサによると、安倍さんが弱音をはいているとも。。⬇︎
国民もとっくに安倍さんでは、コロナ感染を抑え込むことは出来ないと分かっています。