高野山でタクシーの運転手さんに、美味しい「ごま豆腐屋さん」を教えてもらいました。
「かどはま」さんです。
そして、双方を何度も見比べた結果、どうやら、ほとんどの品は同じで、3種類だけ違うことを突き止めたのでした(笑)
で、私が選んだのはこちら⬇︎
めちゃくちゃ美味しかったです。
デザートも⬇︎
せっかく美味しい「曼陀羅懐石」をいただいたのですから、食べるだけではなく、今日は曼陀羅についてお勉強をしてみたいと思います。
そもそも仏の世界は、「悟りの世界の胎蔵界」と「知恵の世界の金剛界」の2つが揃う事で完成するのだそうです。
そのためマンダラも、『胎蔵界曼陀羅』と『金剛界曼陀羅』があり、2つセットで『両界曼陀羅』とも呼びます。
中央の「中台八葉院」に描かれた赤いハスの花の真ん中には大日如来さまがおり、その周りには8人の菩薩さまが描かれています。
真っ赤なハスの花は、人間の心臓を表しているそうです。
人は誰でも仏になりうる性をもつので、迷いの心をかき消せば、心の内の菩提心が花開き、仏の世界が開かれるということを、仏像をかりて具現しているのだそうです。
『胎蔵界曼陀羅』が真理を「実践的」な側面、「現象世界」のものとして捉えるのに対し、
『金剛界曼陀羅』は真理を「論理的」な側面、「精神世界」のものとして捉えているのだそうです。
🟣金剛界曼陀羅
「金剛」とは、ダイヤモンドのことで、『金剛界曼陀羅』は、悟りに至る道筋を表しているそうです。
つまり、大日如来さまの智慧は、ダイヤモンドのように固い悟りなので、何ものにも屈しないということを表しているのだそうです。
大日如来さまの東・南・西・北には、それぞれ「阿閦(あしゅく)如来」「宝生如来」「阿弥陀如来」「不空成就如来」が位置しており、5人を合わせて「金剛界五仏」あるいは「五智如来」と言います。
成身会⬇︎
五智如来は、高野山の根本大塔や金剛三昧院の多宝塔や、京都の神護寺の多宝塔など、多くの多宝塔の中にいらっしゃいます。
金剛三昧院の多宝塔の五智如来坐像⬇︎
神護寺の五智如来坐像⬇︎
南ー宝光虚空蔵ー宝生如来ー緑
西ー蓮華虚空蔵ー阿弥陀如来ー赤
中ー法界虚空蔵ー大日如来ー白
北ー業用虚空蔵ー不空成就如来ー黒
東ー金剛虚空蔵ー阿閦如来ー黄
大日如来さまは、梵字の「阿」で表され、「阿」は宇宙の始まりを表し、太陽でもあり、天照大神でもあるのです。
阿字⬇︎
高野山に行くと、大日如来さま・太陽の存在の偉大さに改めて氣づかされるのでした。
そして、阿字観瞑想をやることにより、私たちは大日如来さまと一体になれる、太陽や神さまとも一体になれる。いや、元々私たちの中に神・仏はいたんだ、そう思い出すことが出来ました。
草場一壽さんの「大日如来」⬇︎
そして、不思議なことに、阿字観瞑想で大日如来さまと一体になれたら、コロナウイルスを感謝と愛の息吹で、ふぅ〜っと吹き払うことが出来るような氣持ちになったのです。
これこそが、今、大日如来さまたちがやりたい事なのではないでしょうか。
私たちが、皆んなで大日如来さまとなって、コロナウイルスを世界から吹き払い、消滅させることが出来たら、どんなにいいでしょうか。
胎蔵界・金剛界の菩薩さまや如来さまたちは、人間界の人々の目覚めを待っているのだと思います。
経済優先で失われた、多くの自然や心を取り戻すにはどうしたら良いかと。
初心に還って思い出す時ですね。
高野山で多くのことを学びました。空海さま、ありがとうございました。