とても胸が苦しくなります。
防衛省は18日、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に伴う海底ボーリング調査に着手しました。
政府は、辺野古周辺の海を埋め立てて、V字型の滑走路を建設し、新たにアメリカ軍の基地を移設する計画です。
移設計画が浮上してから海底を掘削する調査が実施されるのは初めてとなります。
これまで大型台風などで、着工が大幅に遅れていたのです。
ところが、安倍首相がこの海底ボーリング調査とブイの設置をめぐり、「急いでやれ」と防衛省幹部らに早期実施を強く指示していた事が分かりました。
首相は移設問題についてこれまで「地元に丁寧に説明し、理解を求めながら進める」と繰り返していましたが、それは表向きの顔だったのです。
安倍首相は、官邸の執務室に防衛省幹部を呼び、「なぜ作業が遅れている。さっさとやれ」などとブイ設置や海底調査開始の遅れについて声を荒らげて叱責し、机をたたくなどしてまくし立てたそうです。
世論調査によると、沖縄の方の約7割近くの方が基地移設に反対しています。
なのに、強行する背景にはアメリカからの強い要望と、11月16日の沖縄県知事選で移設問題を争点にしたくない考えがあるようです。
ボーリング調査を早めに終わらせ、辺野古移設が後戻り出来ないよう既成事実を作っておきたいのです。
ここ辺野古周辺では、もうかなり長い間基地移設に反対運動がありました。
こんなに美しい海を、何故埋め立てなければならないのでしょうか。
辺野古周辺には、絶滅危惧種のジュゴンが生息しているのです。
滅多に姿を見せないジュゴンも、ボーリング調査を心配してか、2度も辺野古の東5~10キロの海域に出現しています。
実は、辺野古沖50mの基地が作られようとしている海中には、ジュゴンのエサ場があるのです。
海底の海藻をジュゴンは食べているのです。
ジュゴンは極端な偏食であるため、餌場であるアマモの藻場がなくなれば、その地域で絶滅してしまうと言われています。
辺野古沖で、ジュゴンが海藻を食べた跡が見つかっているという事は、ジュゴンはそこをすみかにしているという事なのです。
絶滅危惧種をみすみす絶滅に追い込むのが目に見えています。
ジュゴンだけではありません。沖縄の美ら海にはたくさんの生き物たちが暮らしています。
その生態系を壊すことは、ゆくゆくは自然災害となって我々に帰って来ることを忘れてはいけません。
絶滅に瀕しているジュゴンたちが、身をもって私たちに教えてくれているのです。
この警告を聞き入れないようでは、私たちは自分たちの子孫も、地球の未来も決して守れないでしょう。
ジュゴンが切り札となって、埋め立てを阻止することが出来ますように。
本当に祈らずにはいられません。
東富士演習場にオスプレイが来ることも、富士山はあたりを視界不良にして止めました。
地球の声を聞きましょう。もう、いい加減アメリカの言いなりになるのは御免です。
自然の循環を守り助けて行くのが、私たち人間の役割なのですから。
http://ameblo.jp/aries-misa/entry-11449968655.html?
