ひゃー、前回からずいぶん間が空いてしまいまして、自分でもどこまでまとめたか忘れております。
気を取り直して、続き行きたいと思います。
「訪問者」1
「訪問者」2
アフリカ大陸北西部マリ、人里離れた谷深くにドゴン族は暮らしている。
謎多きファラオ・アクエンアテン同様、ドゴン族もまた宗教的迫害によってエジプトを追われた人々である。
ドゴン族には古くから続く伝統がある。古代エジプト文明の伝統や神話をそのまま今の時代に受け継いでいる。
ドゴンの神話では、天空神アンマが最初の生き物ノンモを創造したとされている。アンマの創造から間も無くしてノンモの身体は分裂し、複数のノンモが生まれた。
その中の一人のノンモが神アンマに背いた為、アンマはそのノンモを破壊し、灰を世界中に撒いたという。
ドゴンの神話によれば、神が船に乗り、炎をくぐって嵐の中この地に降り立ち、人々に知識を与えたという。
現在でもドゴンの人々は、ノンモを讃える祭りを行っている。
この祭りでドゴンの人々は木の仮面をかぶる。その仮面は祭りが始まった頃からずっと受け継がれているもので、まさに祭りの起源が刻まれている。
ドゴンの仮面から、彼らの祖先の謎が見えてくる。
この彫刻は、彼らがアンマと呼ぶ創造主を型取ったもの。
アンマは宇宙を包み込んでいる。ドゴンの人々は仮面に物語を刻み込むことによって、世代から世代へと伝統を受け継いできた。
エジプトのファラオ・アクエンアテンも自らを太陽神アテンの子孫だと言った。ノンモは天空神アンマに創造されたと伝えられている。
数千キロ離れたこの二つの文化が、共に空から降りて来た神の伝説を持つのは、単なる偶然だろうか。
しかも、ノンモとアクエンアテンの肖像は共に頭が長い。
天空神アンマは、シリウス星系からやって来たとドゴンの人々は信じている。
シリウスは、古代エジプトの神オシリスが誕生した場所でもある。
その星は、現代の天文学者が「シリウスB」、ドゴンの人々が「ポ・トロ」と呼ぶ星である。
このシリウスの伴星は肉眼では見えない。
それをドゴン族が知っていることに専門家たちは驚いた。
シリウスBは、太陽系に近く地球から8光年ほどしか離れていないが、実際は望遠鏡でも見えない。
1970年代になりようやく現代の科学によって、シリウスBは本当に存在すると確認することが出来た。
何故、それ以前にドゴンの人々はその存在を知っていたのか。
2003年、ハップル宇宙望遠鏡を使った観測により、シリウスBは燃え尽きた星、いわゆる白色矮星であり、とても大きな質量を持っている事が確認された。
シリウスBは、地球より小さな星であるのにもかかわらず、太陽の8倍もの質量があるのだ。
ドゴンの人々は、現代科学よりも数世紀も進んだ古代の天文知識をどの様に得たのであろうか。
シリウスAは肉眼でも見えるが、シリウスBとCは見えない。しかし、彼らが描いた軌道は正確だった。
この事から、彼らに知識を与えたノンモとは、宇宙から来た知的生命体なのではないかと推測されている。
古代エジプトとドゴンは、離れた土地で共に空から来たものへの信仰を独自に持っていた。
世界中の古代文明に同じような神話が存在するのには、何か理由があるのだろうか。
その理由が分かれば、来訪者たちの正体も分かるのだろうか。
<続く。。>
このノンモの肖像を見て、これとよく似た像があるのを思い出しました。
それは、メキシコのマヤ遺跡に存在しているのです。
翡翠で作られた16体の男性群像です。
http://www.y-asakawa.com/mekishiko-gazo/rabenta_iseki.htmより。
何か雰囲気が似ているとは思いませんか?
エジプト、アフリカ、マヤ、北米、世界中で同じような伝説や物が残っているのは、何を意味するのでしょうか。
次回は、ホピ族と同じプエブロインディアンのズニ族が登場します。
カチーナの謎が明らかに?!
