12日の小泉元首相の会見が、様々なメディアで取り上げられられています。
過去にさんざん原発を推進して来た小泉氏が、今になってようやく目覚めたかのように「脱原発」を訴えていますが、その真意はどこにあるのか憶測を呼ぶばかりです。
しかし、会見の裏では、一旦止まっていた流れが堰を切ったように、世界最大級の原発、柏崎刈羽原発を再稼働させようと動き始めています。
「脱原発」の流れに安心していると、足元をすくわれます。こちらも、気をつけていなければいけません。
以下、両方の記事をどうぞ。
zakzakより
小泉&細川元首相、原発ゼロ密談 石破幹事長が警戒 野党は安倍政権揺さぶりへ…
小泉純一郎元首相は12日午後、東京・内幸町の日本記者クラブで「脱原発」に関する記者会見を開催。
原発再稼働を基本とする安倍晋三政権のエネルギー政策に「首相の判断力、洞察力の問題だ。舵をきってほしい」と注文を付けた。
「希代のケンカ師」の言動に、政府・与党は身構え、野党は政局に利用しようと画策しているが、何と、細川護煕元首相までが共闘を打ち出してきた。
「日本の歩むべき道」
注目の会見には、こんなタイトルが付けられた。
小泉氏はこれまで私的な講演などで「原発を進めるのは無責任だ」「再生可能エネルギーが普及した社会を目指すべきだ」などと持論を展開してきたが、ついに公式会見で、自身のエネルギー政策をブチ上げた。
こうしなか、夕刊フジの人気連載「鈴木哲夫の永田町核心リポート」が、小泉氏との連携をスクープしていた細川氏も表舞台に出てきた。
東京新聞12日朝刊にインタビュー記事が掲載されたのだ。
同紙によると、細川氏と小泉氏は約1カ月前に会談したといい、細川氏は「核廃棄物の最終処分場がないにもかかわらず、再稼働を進めることに反対なのは、小泉さんと同じだ」と発言。
さらに、「政局レベルの話ではない」といい、政界復帰や小泉氏との脱原発新党の結成は否定した。
再生エネルギーの普及には、技術的にも相当時間がかかるうえ、原発停止に伴う火力発電用燃料などの輸入増加で、日本の貿易収支は5兆円近い赤字となっている。
ただ、元首相らの言動は、現在の永田町の住人も無視できそうにない。
自民党の石破茂幹事長は11日、仙台市で講演し、小泉氏の持論について、「自民党は再生エネルギーの比率を上げ、原発の比率を落とすと主張している。方向性で小泉氏と違うところはない」と語った。
発信力の強い小泉氏の言動を警戒し、同調姿勢を打ち出したとみられる。
野党陣営は「脱原発」で安倍政権を揺さぶろうと、幹部数人が水面下で連絡を取り合っている。
小泉、細川両氏との思惑とは別に、今後、政局含みの動きが浮上してきそうだ。
<転載終わり>
東京新聞より
柏崎刈羽、再稼働審査へ「福島の収束優先」一転
原子力規制委員会は13日、東京電力が再稼働を申請している柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)の審査を始めることを決めた。
これまでは「福島第一原発の事故収束が優先」として事実上、凍結していた。近く公開の審査会合を開く。
同日午前に開かれた規制委の定例会合で、柏崎刈羽原発への対応は議題になっていなかったが、田中俊一委員長が
「(委員の)皆さんの意見を聴きたい。再稼働申請があれば審査するのは規制委の法的な義務。止めておくと問題が出る」と切り出した。
さらに田中氏は、近く公開の会合を開き、東電の再稼働申請に大きな問題があるかどうかまで審査を進めると提案。
ほかの委員から異論はなく、田中氏が「(審査が)すいすい進むと考えられないが、入り口に入る」とまとめた。
柏崎刈羽の再稼働申請は当初、地元の泉田裕彦新潟県知事が反対した。
しかし、東電が追加の安全対策などを約束し、態度が軟化。
東電は9月27日、規制委に関係書類を提出した。
しかし、規制委は福島第一原発で水漏れや単純ミスによるトラブルが相次いでいたことを問題視。
「福島第一のリスク(危険性)低減が最優先課題」「東電に放射性物質を扱うノウハウがあるとは思えない」と審査を事実上、止めていた。
その後、東電は事故収束と再稼働に関する報告を規制委に提出した。10月28日には田中氏と東電の広瀬直己社長が非公開で面談。
田中氏の指示を受ける形で広瀬社長が今月8日、作業員の日当増額など福島の作業環境の改善策を公表した。
13日の会合で規制委は、これらの対策に一定の評価をした。
東電は柏崎刈羽の再稼働を前提に2014年3月期決算の黒字を目指している。
広瀬社長は6、7号機以外も再稼働申請の準備を進めていると明らかにしている。
<転載終わり>
「福島第一のリスク低減が最優先課題」だったはずですよね?
汚染水トラブルはまだ終わっておらず、さらに昨日、福島第一原発1号機の格納容器の水漏れが、ロボットにより発見されました。
こんなに問題が山積みなのに、巨大な原発を再稼働させるつもりですか?
いつ、また大きな地震が来るかも分からないのに。
東電は、銀行からお金を貸してもらう為、利益を上げなければならず、原発を再稼働させたい訳ですが、社員のボーナスを支払うほど余裕があるのです。
自社の利益の為だけに、原発の再稼働を考えるのはやめにしてもらいたいです。
原発が動いていなくても、ご覧の通り電気は足りているのですから、原発よりも他の手段で経営する事を検討して欲しいです。
人類と、地球に優しい生き方を選んでください。
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小泉元総理の「脱原発」会見の裏で
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