22日の朝、いきなり私たちに課せられたミッションは「京都五社巡り」でした。
振り返ると20日に京都に着いてから、ずっとそれをやるように仕組まれていたような氣さえします。
思い込みかも知れませんが、25日に天皇さんが京都入りされる前に、また、時代が変わる前に京都をひとまわりする事に、何らかの意味を感じないではいられませんでした。
たまたま思いつきで左回りで京都巡りをすることになりましたが、シンギングリンでも、最初は左回転で浄化、そして次に右回転で宇宙からのエネルギー入れをします。
意味は分からなくても朝いきなり天から任務が降りて来たのですから、私たちはミッションを遂行するのみだと頑張ることにしました。
芸能人もお忍びでお参りするという「車折神社」を後にした私たちは、ようやく五社巡りのうちのひとつ「松尾大社」に到着しました。
公式には、まつのお大社と呼ぶのですね。
ここは、千三百年有余年の歴史を誇る京都最古の神社のひとつです。
鳥居に何かぶら下がっています。
榊(さかき)の束だそうです。
原始の神社では、穢(けがれ)を祓う力があると云われている榊を境内の大木に吊り下げることによって神域と人域とを分ける結界とし、それが鳥居の始まりだという事です。
松尾大社本殿の背後にある松尾山は、太古の昔から、山頂近くに「磐座(いわくら)」と呼ばれる神が降臨するという岩があり、この地に住む人々が山の神として崇め、信仰していたそうです。
以前は、山がもっとこんもりしていたそうですが、台風の影響か、樹々が伐採されていて、磐座が良く見える状態になっていました。
大宝元年(701年)、京都盆地の西一帯を支配していた秦氏が「磐座」の神霊を勧請し、現在の本殿の場所に社殿を建立したのだそうです。
中世以降は酒の神としても信仰され、現在においても醸造家からの信仰も篤い神社なんだそうです。
磐座があるせいか、松尾大社はなんかとてもいい感じでした。
ゆっくりしていたい場所でした。でも、そうもしていられない。。
ふたつ目のご朱印をゲットし、次なる場所へ急ぎ移動です。
何しろ、「松尾大社」から「城南宮」までは車で約30分かかるのです。
電車やバスを使っていたら、おそらくもっとかかっていた事でしょう。
タクシーの運転手さんが案内して下さって、本当に助かりました。
「城南宮」に到着しました。
こちらは、約1200年前に都の守護と国の安泰を願って、平安遷都の際に京都の南に創建されたそうです。
城南宮は、これまでの神社の中で一番ひと氣がなかったのですが、引越・工事・家相の心配を除く方除けの大社として仰がれているんだそうです。
また古くより、住まいを清める御砂や方角の災いを除く方除御札を城南宮で授かる習慣があるそうです。
もう、見頃は過ぎていましたが、梅の花の庭園もありました。
タクシーのチャーターはここまでだったのですが、どうやって京都駅まで戻ろうかと思案していたら、私たちが3つめのご朱印をいただいてくるまで待っていて下さり、駅まで送ってくださったのです。
親切な運転手さんに感謝でした。
京都駅にてタクシーの運転手さんとお別れしたのはすでに14時を回っていました。
そこで、ランチをして次の「八坂神社」に向かう予定でしたが、大きな誤算があったのです。