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トンネルが掘られる村が守って来たもの

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長野県の大鹿村を出て我が家に着いたのが、今日の深夜1時でした。

なので、今朝はざっとまとめさせて頂きますね。

昨日は、国重要無形民族文化財になってから初めてとなる「大鹿歌舞伎」が上演されたのでした。

朝、6時半から並んで場所取りです。

私は、7時からの朝食を頂いてから二人と交代しに行きました。

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宗像さんは、ストップ・リニアの活動もして下さっています。

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「行ってくるね、公ちゃん!」

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6時半に並んでも、すでに30人くらいがいらしたそうで、私たちの後にもこんな行列が出来ていました。

8時から整理券が配られ、座布団を敷いて席を確保するのです。

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再び、交代の方が来たので、私は開演の12時まで近くの「中央構造線博物館」に行って来ることにしました。

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そこでのお話は長くなりそうなので、後日にしますね。

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博物館から戻って来ると、もう満席になっていました。

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最初は大鹿村の小中学生の歌舞伎が行われました。

掛け声のかけ方や、おひねりの投げ方のレクチャーもありました。

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こうやって、小さな頃からみんなで歌舞伎を継承していこうとする姿が「国重要無形民族文化財」として認められるひとつの要因となっています。

そして、その日の演目は「六千両後日文章 重忠館の段」でした。

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六人の千両役者が登場する平家滅亡の後日談です。

大鹿村にのみに残る貴重な外題なのだそうです。

まさか、ここで源頼朝さんにお会い出来るとは思いませんでした。

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おひねりが飛んでます!見えますか?
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「回り舞台」が回っている所です⬇︎
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中央が頼朝さんです⬇︎
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最後に全員勢ぞろいです⬇︎
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素晴らしい大鹿歌舞伎でした。

私、歌舞伎を生で観るのは初めてかも。。

300年の伝統をこうして村全体で守って来ているのを万感な想いで観させて頂きました。

この伝統を絶えさせてはいけませんね。

隔絶された環境だからこそ、村の人々の心の拠り所となり、日本社会の変化にも毒されずに受け継がれて来たのでしょう。

便利さと引き換えに廃れて行った物は沢山あります。

日本の古き良き時代を大事にすることは重要な課題でもあります。

大鹿村の人々は、私たちにそれを教えて下さっているのです。

なのに!!

この静かな場所に「リニア新幹線」が通ろうとしているのです!

大鹿村の古い伝統と、真反対の近代物です!

大鹿村の長閑な景観は、かろうじて損なわれないようですが、地面の下に鉄の塊が走行するのです。

今まさにそれが通る為のトンネルが掘られようとしています。

トンネルからの土砂を運ぶために、1日最大1400〜1700台ものダンプカーが、静かな山村にほこりを巻き上げながら10年間も行き交うのです。

リニア新幹線は持って100年だそうです。

そのたかだか100年の為に、大昔から存在し村々を見守り続けてきた南アルプスに穴を開けて良いのでしょうか。

村から出るための狭い道が拡張される事を期待し、リニアに賛成する村民も多いと聞きました。

しかし、外界から隔絶されていたからこそ伝統が守られて来た事を忘れてはいけないと思います。

静かな大鹿村には、便利さと引き換えに出来ない守るべき素晴らしい宝があることにみんなが氣づいて欲しいと願います。

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大鹿歌舞伎が観れて本当に良かったです。

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