昨日も福島第一原発3号機燃料プールの冷却が3時間にわたって停止しました。
災害が何も起きていないのに、なぜこんなに何回も停電が発生するのでしょう。
さて、5日の「報道ステーション」では原発事故について、非常に重要な事を報道していました。
たくさんの方に知っておいて頂きたいので、それについてご報告いたします。
★★★
5日、国会では1号機の4階部分についての議論があった。どうしてここが注目されるのか?
東電虚偽説明で当事者・田中三彦氏の「証言」
元原発技術者・田中三彦氏「あれは明らかに意図的なもので、我々(国会事故調)が入る事に対する阻止だったと私は感じています。」
国会事故調は去年2月、福島第一原発の事故原因を調べるため、1号機の建屋4階の調査を東電に要請していた。
しかし、東電の玉井企画部長(当時)が、実際には一定の明るさがあったにもかかわらず、現場は真っ暗だと説明したのである。
そのため国会事故調は、建屋内部の調査を断念していた。
田中氏「(東電から)1号機の4階は非常に真っ暗である、今はカバーがかかっていて暗い、パニックを起こす可能性がある、それから21mの高い所から下に落ちる可能性がある、その他諸々のそういう話を60分以上にわたって説明を受けました。
それから東電が、(調査に)随行はしないと、作業者の被曝線量の管理上、随行出来ないと言うことを言われました。
そういう事で我々だけでそこへ入っていくのは、あまりにも危険が大き過ぎると考えて断念した次第です。」
さらに明るさ以外にも東電が嘘の説明をしていた事も分かった。
それは、東電側が伝えていた機材の重さについてである。
田中氏「(現場で)線量を測る線量計の重さは10キロありますと言われた。実際は3キロなんですけど。」
民主党・長妻昭氏「4階のビデオ撮影で線量計を持っている者は、フルマラソンを2時間半で走りきるぐらいの体力があるが、その彼らでも相当きつかったと言っている。
ですから入るのは大変だよと、機材は10キロもあるんだよという事を言われてるんですが、さっき田中三彦さんは10キロじゃないと、3キロだというような話がありまして、社長、細かい話なんですがこれは3キロなんですか?」
東電・広瀬直己社長「はい、ご指摘の通り3キロです。」
当時、東電は機材の重さを10キロあると説明していたが、実際は3キロしかなかった。
4階を調査する場合の大変さを強調したかったのだろうか。
共産党・塩川鉄也衆院議員「国会事故調の原子炉建屋4階の調査を東電が妨害したのは何故なんだろうか。」
田中氏「東電は、おそらく我々が4階に入る前に、既に2~3度入っています。
私たちが入ると何か変なものを引き出されるんじゃないかという事があったのかもしれません。」
何故、1号機の4階が焦点になっているのか。
それは、メルトダウンに至った原因の鍵を握っているとも言われているからだ。
これは、非常用の冷却装置。
これが、充分に機能していなかったのだ。
田中氏は、この冷却装置の一部が地震で壊れた可能性を指摘している。
田中氏「事故調としては、4階の非常用冷却装置がどういう運転をされたか、あるいはどういうトラブルがあったかという事をどうしても知りたかった。
あそこで地震が来た時に、4階でたまたま作業をしていた数名の方が、水がワッと出るのを目撃しております。
その事と非常用冷却装置の問題が関係しているかどうかは非常に興味深いことだと思います。」
塩川氏「事故原因の真相究明という点で言えば、東電側の説明を行った担当者・玉井元部長の出席を求める証人喚問をきちっと行って、この場で問題について明らかにしていく事が必要だと思いますが、いかがでしょうか。」
衆院予算委員会・山本有ニ委員長「後刻、理事会で協議させていただきます。」
さらには、「虚偽説明の検証」のため、東電は第三者委員会を設置したが、東電側にだけ話を聞いて「個人の勘違いだった」として報告書を出していた。
長妻氏「東電の職員とOBだけに聞いて報告書が出てきているわけで、まさか経産大臣、これでOKというわけではないですよね?」
茂木敏充経産大臣「第三者委員会の設置で弁護士のチームが置かれた。
故意であったかなかったか、こういう判断をするのには、このチームの専門的な判断で国会事故調にヒアリングが必要ないと、このように判断されたと、適正な検証をされたという事です。」
古館伊知郎氏「報道ステーションでは、この問題にずっとこだわって来ました。
地震で破損したのと、津波でダメになったのとでは全然違う。
何故なら、全国の原発を稼働する時の規制基準が変わってくるからです。
古賀茂明氏「東電側にしか聞いていない報告書を経産大臣は、これじゃダメだって言ってないですよね。
東電の大株主は経産省なんです。
経営者を全部入れ替える事もできるくらい強い力を持っていて、強く言える立場にあるのに言ってない。
とすると、経産省も東電と同じ事を考えていて何かを隠しているんじゃないかと思いたくなる。
さらには、最近停電などの故障が相次いでいる福島原発を、規制委員会はすぐにでも現場に行って立ち入りチェックをしなければならない立場にあると思うんです。
ヘタをすればメルトダウンにつながるかも知れないという、大変な故障ですよ。
ところが、彼らは今、何をやっているかというと、7月に向けての安全基準作り、こればっかりやっている。
なんでそんなに急ぐんですか?
何としても早く動かしたい、それだけだと思うんです。
まだ終わっていない福島の事故を検証し、安全を確保していくという一番大事な仕事を忘れてしまっている規制委員会を信頼できるのでしょうか。」
<まとめ終わり>
ウソをついてまで、東電には必死になって隠したかったものが4階にはあったのです。
それが暴かれれば、きっと原発は動かせなくなるはずです。
もし地震が原因であれば、原発の「耐震基準」の大幅な見直しが必要になります。
その基準に見合うように原発を作り変えるには莫大な費用がかかるのは明らかで、非常に長い間、日本中の原発は動かせなくなるのです。
東電は、専門家が4階の建屋内を確認すれば、地震か津波かがすぐに分かってしまう事を恐れたのです。
ここをもっと追求しなければ!
田中三彦さん、頑張って!!みんなで応援していきましょう。
*関連する過去記事*
http://ameblo.jp/aries-misa/entry-11069600665.html?
http://ameblo.jp/aries-misa/entry-11178929140.html?
http://ameblo.jp/aries-misa/entry-11302404358.html?
災害が何も起きていないのに、なぜこんなに何回も停電が発生するのでしょう。
さて、5日の「報道ステーション」では原発事故について、非常に重要な事を報道していました。
たくさんの方に知っておいて頂きたいので、それについてご報告いたします。
★★★
5日、国会では1号機の4階部分についての議論があった。どうしてここが注目されるのか?
東電虚偽説明で当事者・田中三彦氏の「証言」
元原発技術者・田中三彦氏「あれは明らかに意図的なもので、我々(国会事故調)が入る事に対する阻止だったと私は感じています。」
国会事故調は去年2月、福島第一原発の事故原因を調べるため、1号機の建屋4階の調査を東電に要請していた。
しかし、東電の玉井企画部長(当時)が、実際には一定の明るさがあったにもかかわらず、現場は真っ暗だと説明したのである。
そのため国会事故調は、建屋内部の調査を断念していた。
田中氏「(東電から)1号機の4階は非常に真っ暗である、今はカバーがかかっていて暗い、パニックを起こす可能性がある、それから21mの高い所から下に落ちる可能性がある、その他諸々のそういう話を60分以上にわたって説明を受けました。
それから東電が、(調査に)随行はしないと、作業者の被曝線量の管理上、随行出来ないと言うことを言われました。
そういう事で我々だけでそこへ入っていくのは、あまりにも危険が大き過ぎると考えて断念した次第です。」
さらに明るさ以外にも東電が嘘の説明をしていた事も分かった。
それは、東電側が伝えていた機材の重さについてである。
田中氏「(現場で)線量を測る線量計の重さは10キロありますと言われた。実際は3キロなんですけど。」
民主党・長妻昭氏「4階のビデオ撮影で線量計を持っている者は、フルマラソンを2時間半で走りきるぐらいの体力があるが、その彼らでも相当きつかったと言っている。
ですから入るのは大変だよと、機材は10キロもあるんだよという事を言われてるんですが、さっき田中三彦さんは10キロじゃないと、3キロだというような話がありまして、社長、細かい話なんですがこれは3キロなんですか?」
東電・広瀬直己社長「はい、ご指摘の通り3キロです。」
当時、東電は機材の重さを10キロあると説明していたが、実際は3キロしかなかった。
4階を調査する場合の大変さを強調したかったのだろうか。
共産党・塩川鉄也衆院議員「国会事故調の原子炉建屋4階の調査を東電が妨害したのは何故なんだろうか。」
田中氏「東電は、おそらく我々が4階に入る前に、既に2~3度入っています。
私たちが入ると何か変なものを引き出されるんじゃないかという事があったのかもしれません。」
何故、1号機の4階が焦点になっているのか。
それは、メルトダウンに至った原因の鍵を握っているとも言われているからだ。
これは、非常用の冷却装置。
これが、充分に機能していなかったのだ。
田中氏は、この冷却装置の一部が地震で壊れた可能性を指摘している。
田中氏「事故調としては、4階の非常用冷却装置がどういう運転をされたか、あるいはどういうトラブルがあったかという事をどうしても知りたかった。
あそこで地震が来た時に、4階でたまたま作業をしていた数名の方が、水がワッと出るのを目撃しております。
その事と非常用冷却装置の問題が関係しているかどうかは非常に興味深いことだと思います。」
塩川氏「事故原因の真相究明という点で言えば、東電側の説明を行った担当者・玉井元部長の出席を求める証人喚問をきちっと行って、この場で問題について明らかにしていく事が必要だと思いますが、いかがでしょうか。」
衆院予算委員会・山本有ニ委員長「後刻、理事会で協議させていただきます。」
さらには、「虚偽説明の検証」のため、東電は第三者委員会を設置したが、東電側にだけ話を聞いて「個人の勘違いだった」として報告書を出していた。
長妻氏「東電の職員とOBだけに聞いて報告書が出てきているわけで、まさか経産大臣、これでOKというわけではないですよね?」
茂木敏充経産大臣「第三者委員会の設置で弁護士のチームが置かれた。
故意であったかなかったか、こういう判断をするのには、このチームの専門的な判断で国会事故調にヒアリングが必要ないと、このように判断されたと、適正な検証をされたという事です。」
古館伊知郎氏「報道ステーションでは、この問題にずっとこだわって来ました。
地震で破損したのと、津波でダメになったのとでは全然違う。
何故なら、全国の原発を稼働する時の規制基準が変わってくるからです。
古賀茂明氏「東電側にしか聞いていない報告書を経産大臣は、これじゃダメだって言ってないですよね。
東電の大株主は経産省なんです。
経営者を全部入れ替える事もできるくらい強い力を持っていて、強く言える立場にあるのに言ってない。
とすると、経産省も東電と同じ事を考えていて何かを隠しているんじゃないかと思いたくなる。
さらには、最近停電などの故障が相次いでいる福島原発を、規制委員会はすぐにでも現場に行って立ち入りチェックをしなければならない立場にあると思うんです。
ヘタをすればメルトダウンにつながるかも知れないという、大変な故障ですよ。
ところが、彼らは今、何をやっているかというと、7月に向けての安全基準作り、こればっかりやっている。
なんでそんなに急ぐんですか?
何としても早く動かしたい、それだけだと思うんです。
まだ終わっていない福島の事故を検証し、安全を確保していくという一番大事な仕事を忘れてしまっている規制委員会を信頼できるのでしょうか。」
<まとめ終わり>
ウソをついてまで、東電には必死になって隠したかったものが4階にはあったのです。
それが暴かれれば、きっと原発は動かせなくなるはずです。
もし地震が原因であれば、原発の「耐震基準」の大幅な見直しが必要になります。
その基準に見合うように原発を作り変えるには莫大な費用がかかるのは明らかで、非常に長い間、日本中の原発は動かせなくなるのです。
東電は、専門家が4階の建屋内を確認すれば、地震か津波かがすぐに分かってしまう事を恐れたのです。
ここをもっと追求しなければ!
田中三彦さん、頑張って!!みんなで応援していきましょう。
*関連する過去記事*
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