Quantcast
Channel: misaのブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4070

原発は止まっているのに、フランスからプルトニウムMOX燃料輸送準備中

$
0
0

またまた呆れるニュース。

先日、福島原発で停電になり、あわや「スカイシャイン」かとヒヤリとしたと言うのに、こちらではフランスからプルトニウムの輸送とは、どれだけ日本は危険にさらされるのでしょう。

東京新聞より

関西電力は21日、プルトニウムを燃料として使うプルサーマルを導入した高浜原発3号機(福井県高浜町)向けのプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料が、フランスから日本に輸送されると発表した。

福島第1原発事故後、MOX燃料が輸送されるのは初めて。

関電によると、東日本大震災後、フランスでMOX燃料が長期保管されている状況を解消するよう、同国側から要請があったためという。

実際に装荷するかどうかは未定としている。

http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/mox/blog/44222/

原発は止まっているのに、フランスからプルトニウムMOX燃料輸送準備中

福島原発事故から、もうすぐ2年。放射能の放出は止まっておらず、いまだに16万人もの人々が避難生活を強いられています。

その中、フランスでは、日本に送るためのプルトニウム入り核燃料「MOX燃料」の輸送が準備されています。

実は、2011年春にも、東京電力福島第一原発3号機(32体)、中部電力浜岡原発4号機(30体)、関西電力高浜原発3号機(20体)に使用するプルトニウムMOX燃料の輸送が計画されていましたが、福島原発事故が起こったために中止になっています。

関西電力高浜原発用...?

そのため、今回の輸送は福井県の高浜原発用である可能性がありますが、関西電力は「燃料の輸送は調整中としか言えない」と述べています。

そもそも、高浜原発にせよ、他の原発にせよ、再稼働の見通しはたっていません。今年の7月に新しい規制基準が定められ、その基準にのっとって対策がとられ、再稼働の可否について審査を受けることになっています。

プルトニウムMOX燃料輸送の必要は全くなし

この燃料を製造したのは仏アレバ社。工場からシェルブール港までは下の写真のようなトラックで輸送されます。

photo:01


フランスでは、すでにプルトニウムMOX燃料輸送中のテロ攻撃を想定した警護訓練が行われ、イギリスのバローインファーネス港に係留されているPNTL社所有の英国船籍の核燃料輸送船「パシフィック・ヘロン」と「パシフィック・エグレット」は、4月上旬にもフランスのシェルブール港まで移動し、プルトニウムMOX燃料を積み込み、日本に向けて出港すると見られています。

photo:02


核燃料の輸送には危険が伴います。海上で事故が起きれば、陸上の原子力施設よりコントロールが難しいことは言うまでもありません。

不必要な核燃料の輸送のために、海に、周辺国に、リスクを押し付けるべきではありません。

今、日本政府と電力会社が全力を傾けなければならないのは事故の収束であり、被害者の保護です。プルトニウムMOX燃料の輸送をする余裕はないはずです。

このプルトニウムMOX燃料は、理論上、日本の使用済み核燃料から取り出したプルトニウムで作られたものです。

(理論上というのは、フランスでは自国などの使用済み核燃料からのプルトニウム取り出しもしているので、“絶対に”日本の使用済み核燃料からのプルトニウムだと証明はできないからです)

日本は、国内の原発から出る使用済み核燃料をイギリス、フランスに送って、プルトニウムを取り出してもらってきました。

その過程で出た高レベル放射性廃棄物は別途、日本に送り返されて、青森県六ケ所村の高レベル放射性廃棄物貯蔵施設に保管されています。

高レベル放射性廃棄物以外にも中レベル、低レベルその他の放射性廃棄物が再処理によって生み出されていますが、イギリス、フランスに置かれたままになっています。

http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/dblog/mox/blog/44414/

「MOX燃料輸送」と「ネズミ停電」が示す秘密体質

グリーンピースが暴露して一ヶ月

20日になって、フランスの原子力関連企業アレバが、日本の原発のプルサーマルで使うためのプルトニウム入りの核燃料(MOX燃料)を日本に運ぶための準備を進めていることを明らかにした。

このMOX燃料輸送については、2月26日にグリーンピース・フランスがその情報をキャッチし暴露していたものだ。

それから約一ヶ月が経過してようやくその事実を認めたということになる。

これに対して、先ほど関西電力もプレスリリースでフランスからのMOX燃料が高浜原発の3号機用であることを明らかにした。

しかし、輸送日やその経路などについては直前まで明らかにしないという。

いまだに続く秘密体質

MOX燃料の輸送はテロなどの危険性を伴うため、アレバ社や関西電力は情報を公表しにくいと言うかもしれない。

しかし、それであれば、そもそも準備段階でグリーンピースに情報を暴露されるようであってよいのか。

輸送陸路・海路の周辺住民や周辺国への安全確保情報が最優先されるべきだろう。

(そもそも、ここまで危険なものをはるばる陸路、海路を通じて日本まで運ぶこと、さらには、そんな危険なものを使って発電していること自体が問題だが。)

いずれにしても、原発・核燃料関連の情報は秘密が多い。事故前も、事故後もこの姿勢は一貫しているようだ。

福島第一原発事故で「情報公開」の重要性を嫌というほど思い知らされたのではなかったのか。

MOX輸送についてもアレバ社の発表が先にあるべきではなく、関西電力、原子力規制委員会こそが情報を発信すべきではないか。

また原子力規制委員会に至っては、再稼働が決まってもいない原発へのMOX燃料輸送が許可される理由も示すべきだろう。

原発の再稼働に前のめりすぎて、情報公開を軽視しているように思える。

18日から19日にかけて東電福島第一原発をおそった停電でも、その情報開示のスピードが問われた。

原因は「ネズミ」だったらしいと東電が今朝発表したが、この間、原子力規制委員会からも官邸からも住民に向けた情報発信はない。危機意識にかけているとしか思えない。

「MOX燃料輸送」や「ネズミ停電」を見ていると「再稼働」がわざわいを呼ぶ「災稼働」になるまえに、原発から撤退するのが一番安全・安心な方法だということをあらためて感じる。

<転載終わり>

手間と大金をかけて、MOX燃料を運び込んだから、せっかくだから高浜原発は再稼働させましょう、なんて言い出すのでしょうね。

それにしても、こんな重要な事を全く公表して来なかったと言う事が問題です。

処理にも困る核廃棄物の為にも、一刻も早く原発から撤退するべきです。

福島原発は、事故から2年の間に何度も危機的状況になりました。事故はまだ終わっていないのです。

日本のどこかでまた大地震が起き、さらに原発事故となったら、一体日本はどうなるのでしょう。

核は人類が絶対手を出してはいけないものなのです。原発に頼るのは止めて欲しいと切に願います。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 4070

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>