昨日の「報道ステーション」で、全国の憲法学者に行なったアンケートの結果が発表されました。
「今回の安保法制は、憲法違反にあたると考えますか?」
このアンケートの問いに答えた149人のうち、「合憲」と回答した憲法学者は3人だけだったそうです。
専修大学・内藤光博教授「国民に信を問うこともなく、権力担当者自らが遵守すべきルールである憲法を、解釈変更によりその内実を根本的に変えてしまうことは、実質的な『憲法改正』であり立憲主義の大原則を根底から崩すものである。」
◆その他の憲法学者さんのご意見は、こちらからお読み頂けます↓
アンケート最終結果
今回の調査では、憲法学者の4分の3が回答してくれたそうで、マスコミのアンケートには通常答えない憲法学者も『今回ばかりは事態が切迫している』と回答に応じてくれたようです。
このアンケート結果を、政府も重く受け止めて欲しいと思います。
そしてもういい加減、憲法をいじるのはあきらめて頂きたいと願います。
憲法9条によって私たちは守られて来たのです。
ゴリ押ししてまで、何の関係もない他国の戦争に日本が巻き込まれるように仕向け、日本が他国からの攻撃対象になる可能性を上げる必要はないではありませんか。
植草一秀の『知られざる真実』より
違憲立法で引き際誤れば安倍政権は早期退陣
ものごとを崩壊させる原因は「矛盾」である。
「矛盾」とは、「どんな盾も突き通す矛(ほこ)」と「どんな矛も防ぐ盾(たて)」を売っていた楚の男が、客から「その矛でその盾を突いたらどうなるのか」と問われ、返答できなかったという話に基づく故事成語である。
もし矛が盾を突き通すならば、「どんな矛も防ぐ盾」は誤り。もし突き通せなければ「どんな盾も突き通す矛」は誤り。
したがって、どちらを肯定しても男の説明は辻褄が合わない。
安倍政権が窮地に追い込まれている理由は矛盾を押し通そうとしているからである。
順風満帆にみえる安倍政権だが、矛盾を押し通そうとするなら、思わぬ転落に直面する可能性があるだろう。
安倍晋三氏は憲法改定を主張していた。
憲法を改定し、集団的自衛権の行使が可能にすることを提唱してきたのだ。
ところが、憲法改定のハードルは高い。簡単に憲法を改定することができないことが分かった。
ここで、矛盾のない道筋を考える者であれば、憲法改定を実現させる道をじっくりと見定める。
ところが、安倍晋三氏は、憲法を変えるのが難しいから、憲法を変えずに、中身だけを変えてしまおうとした。
憲法の中身を変えるということは、実体としての憲法改定である。
憲法を改定せずに憲法を改定しようとしているのである。
これを矛盾と言わずして何と表現できるだろうか。これは「おそまつくん」である。
安倍晋三氏、谷垣禎一氏が、賢明に詭弁を積み重ねるが、詭弁を重ねても、人を説得できる論理を構築することはできない。
潔く法案を撤回する決断を示せば、その見識に対する評価を得ることができる。
「過ちて改めざる、是(これ)を過ちと謂(い)ふ」は論語にある言葉だ。
憲法は国の基本法である。
憲法を基礎に置いて政治を行うことを「立憲政治」と言い、この考え方を「立憲主義」と言う。
権力の暴走を防ぐために、憲法に基礎を置く考え方が「立憲主義」である。
安倍政権が提案している安保法制は、日本国憲法に反している。この点が問題にされているのだ。
政府がこれまで示してきた憲法解釈に照らしても、安倍政権が国会に提出した安保関連法案は矛盾する。
昨年7月1日の閣議決定も憲法に反している。このことが問題にされている。
決定打になったのは、国会の憲法審査会で、自民党が推薦して招致した憲法学者が安倍政権提案の安保法制案を「違憲」であると断じたことだ。
安倍首相は現状を冷静に判断して、法案を撤回するべきである。
それが、安倍首相にとってのぎりぎりの逃げ道である。
この判断を誤り、過ちに過ちを重ねれば、安倍政権は転落することになるだろう。
安倍政権は1959年の最高裁砂川判決を正当性の根拠に持ち出すが、砂川判決は集団的自衛権を容認した判決ではない。
最高裁砂川判決は、「国の存立を全うするために必要な自衛の措置をとることを憲法は禁じていない」として、自衛権を認めたが、集団的自衛権を認めたわけではない。
国連憲章第51条は自衛権として、個別的自衛権と集団的自衛権を明記し、日本政府は日本が主権国家として自衛権を有することから、集団的自衛権を有すると判断してきた。
しかしながら、「集団的自衛権については、憲法の制約からこれを行使できない」と判断してきたのである。
歴代政府は砂川判決を踏まえて国会答弁や政府見解を積み重ね、1972年の政府見解で、「集団的自衛権の行使は憲法上許されない」ことを明確に示し、爾来、40年以上、この見解を維持してきた。
安倍政権は、こうした経緯があるにもかかわらず、砂川判決を引っ張り出して「集団的自衛権の行使も許される」と言い始めたのである。
これに対して憲法学者が一斉に「論理に無理がある」と批判しているわけだ。
詭弁に詭弁を重ねても詭弁にしかならない。
安倍首相がここで矛盾を押し通そうとするなら、その矛盾によって安倍政権は崩壊することになるだろう。
<転載終わり>
それから、戦争をビジネスにしている人々がいるという事を常に頭に入れておいて下さい。
戦争はなぜ起こるのか
戦争を起こすために、何かワナが仕掛けられるのです。それに引っかかってはいけません。
実際に戦争を経験した方がよくご存知です↓
世界の裏側ニュースさんより
ナチ流 戦争の起こし方
『一般市民が戦争を望まないのは自然なことであるが、最終的には政策を決定しているのは国の主導者であり、民主主義、あるいはファシスト独裁、議会制度、あるいは共産主義的独裁などどのような形態の政府であったとしても、一般国民を巻き込むのは常に簡単なことである。
発言権があろうとなかろうと、国のリーダーの命令に国民を従わせることはいつでも可能で、簡単なことだ。
国が攻撃を受けたと国民に告げ、平和主義者は愛国心に欠けていると非難し、国を危険な目に合わせればよいだけだ。
どの国でも同じように機能している。』
<Hermann Goeringーナチ・ドイツの最高軍位 第二次大戦後のニュルンベルク裁判にて>
『戦争は組織化された殺人であり、それ以外のなにものでもない』
<Harry Patchー世界第一次大戦での最後の生き残り兵士>
<抜粋終わり>
だから、集団的自衛権のワナに落ちてはいけないのです。
日刊ゲンダイより
これが世界の現実…戦後の戦争すべて「集団的自衛権」口実に
憲法学者3人から「安保法案は憲法違反だ」と批判された安倍自民党が「集団的自衛権は国連憲章も認めている」とムキになって反論しはじめている。
しかし、戦後の悲惨な戦争は、ほとんど「集団的自衛権」を口実にして行われている。
自民党はどこまで「集団的自衛権」の実情を理解しているのか。
■民主化の弾圧、旧植民地の利権、冷戦の代理戦争…
戦後の「集団的自衛権」の実情について、衆院事務局に33年間勤めていた平野貞夫氏(元参院議員)が、衆院調査局が作成した「報告書」を参考に、最新号のメルマガ(日本一新)で詳細に分析している。
戦後、国連の安保理に報告された「集団的自衛権行使」の代表例は、ざっと14あるという。
直近は2001年のアフガン戦争だ。
9・11同時多発テロを受けたアメリカが反撃する時、同盟国のイギリスやフランスなどが一緒に戦った。
行使された14の「集団的自衛権」は、〈民主化の弾圧〉〈冷戦の代理戦争〉〈旧植民地の利権確保〉〈内乱への関与〉の4つに分類されるという。
たとえば、1956年のソ連による「ハンガリー政府支援」は、〈民主化運動の弾圧〉だ。
アメリカによる「南ベトナムに対する支援」(1964年)は、〈冷戦の代理戦争〉である。
ただし、1990年の「湾岸戦争」と、2001年の「アフガン戦争」は、国連の集団安全保障に近いという。
要するに、国家の私利私欲のために「集団的自衛権」が行使されてきたのが実情なのだ。
なのに、「集団的自衛権は国連憲章も認めている」と反論している自民党議員は、戦後の歴史をほとんど知らないのだろう。
「戦後レジームからの脱却」を唱えながら、戦後レジームの出発点である「ポツダム宣言」を読んでいなかった安倍首相と同じだ。
「集団的自衛権」の歴史について平野貞夫氏がこう言う。
「国連憲章は1945年に決定されています。当初の憲章案には、集団的自衛権はなかった。
戦争の原因になるという判断があったからです。
ところが、冷戦がはじまるという予兆もあり、アメリカの要求によって入れられることになった。
当時は、異論を唱える国際法の学者もかなりいました。
実際、昭和24年、外務省の条約局長は衆院外務委員会で『集団的自衛権というものは、国際法上、認められるかどうか、学者の間に議論が多い』と答弁している。
集団的自衛権について、多くの学者が疑問を持っていたのです。
なのに『国連憲章も認めている』と鬼の首でも取ったように訴えている自民党議員は、集団的自衛権の歴史も実情も勉強していないのだと思います」
安倍自民党は「国連憲章」を持ち出せば国民をだませると考えているのだろうが、簡単にだませると思ったら大間違いである。
<転載終わり>
安倍さんは、戦争ビジネスをしたい人々の操り人形になっているだけです。
私たちは、何か困った事があった時には、肌の色も国も関係なく助け合って暮らして来ました。
世界中、心優しい人々で溢れています。何故争わなくてはならないのでしょう。
だから、戦争が起こる事を前提に何かを決めるなんて事はしたくありません。
世界から戦争という言葉をなくしたい。
アシュタールさんも戦争にフォーカスしてはいけないと言っているそうですよ。
プレアデスさんのブログ
長くなりました。。ありがとうございます。
